「生き辛さを支える」ソーシャルワーカーの相談室

自分の気付きと振り返り(35)

 
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現在は医療機関で医療ソーシャルワーカーとして10年以上働いていおります。相談援助職の国家資格である「社会福祉士」の資格を持ち、介護保険制度のプロである「介護支援専門員」の資格も生かし、医療と福祉の両面で、生活すること、生きること、暮らすことのお手伝いを行っています。 中々人に言い辛い「お金にまつわること」を始めとすることや「社会保障制度」の活用の仕方や、「介護サービスのこと」「病院の選び方」に関わるアドバイスが可能です。 また「医師・看護師とのコミュニケーションの取り方」で中々自分の言いたいことが伝わらない一方通行な言われ方・やり取りをした経験はありませんか?医療職種の考え方・言葉の中に何が含まれているのか、紐解くお手伝いも得意です。 様々な公的制度や対人コミュニケーションを円滑にするポイントを探し、暮らしのお手伝いになれる「相談員」としてご活用ください。 また、気軽に趣味の投稿も備忘録として増やしていきます。

日頃の仕事での気付きや、本やメディアなどの言葉で自分に引っかかった事を自分の言葉を追加して、備忘録的に書き留めます。

今回の言葉は「深く聞く(聴く)力で、人の信頼を得る」というものです。

ソーシャルワーカーは、基本的にクライアントから「話を聞く(聴く)」事が仕事になります。クライアントが語る言葉と、その裏側に抱える言葉通りではない思い等も、想像力を働かせながら聞く事で、クライアントを理解しようとし続けるのが、ソーシャルワーカーとしての「姿勢」だと私は考えています。

一方では、クライアントに「話す」事も仕事になります。クライアントが語る話の意味を要約したり、他者からの話をより分かりやすく理解出来るように言い換えたりする事、制度の説明なども重要です。

私は仕事の中で、「今日は喋ったなぁ」と思う事が時々あります。そのように感じる時は、かなりの確率で制度や段取りについて説明や解釈を伝えている事が多いのです。説明も私の仕事の一部なのですが、「今日は喋ったなぁ」という感覚になった時の私の仕事ぶりとしての体感は、「あまり良くなかった」という印象になる事が多いのです。

その理由は、「聞く(聴く)」事の割合が小さいと感じているからです。そして、聞く事の割合が少ないという事は、ソーシャルワーカーが「言葉の数・情報量」でクライアントを「圧倒させてしまう」という危険性が高い事と直結します。このような自分の仕事ぶりになっている時は、往々にして「様々なタイムリミットが近づいている時」や「直に分かってもらいたい」という「こちら側の都合」が前に出ている時に多くなります。

対人援助職がクライアントから信頼を得られる時というのは、ちゃんとクライアントに向かい合っている姿勢や、クライアントの言葉や思いをしっかり受け止めているという態度や眼差しであり、クライアントに分かりやすい尺度で言えば、「話を聞く(聴く)」という事をしてもらえたかどうかだと考えます。

今回の言葉である「深く聞く(聴く)力で、人の信頼を得る」という言葉を胸に止め、こちら側の都合で説明しやすい状況においても、一呼吸おいて「聞く(聴く)」事を意識しながらクライアントに向き合っていこうと思いました。

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現在は医療機関で医療ソーシャルワーカーとして10年以上働いていおります。相談援助職の国家資格である「社会福祉士」の資格を持ち、介護保険制度のプロである「介護支援専門員」の資格も生かし、医療と福祉の両面で、生活すること、生きること、暮らすことのお手伝いを行っています。 中々人に言い辛い「お金にまつわること」を始めとすることや「社会保障制度」の活用の仕方や、「介護サービスのこと」「病院の選び方」に関わるアドバイスが可能です。 また「医師・看護師とのコミュニケーションの取り方」で中々自分の言いたいことが伝わらない一方通行な言われ方・やり取りをした経験はありませんか?医療職種の考え方・言葉の中に何が含まれているのか、紐解くお手伝いも得意です。 様々な公的制度や対人コミュニケーションを円滑にするポイントを探し、暮らしのお手伝いになれる「相談員」としてご活用ください。 また、気軽に趣味の投稿も備忘録として増やしていきます。

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