自分の気付きと振り返り(46)「思いや考えは、変わる」
この記事を書いている人 - WRITER -
現在は医療機関で医療ソーシャルワーカーとして10年以上働いていおります。相談援助職の国家資格である「社会福祉士」の資格を持ち、介護保険制度のプロである「介護支援専門員」の資格も生かし、医療と福祉の両面で、生活すること、生きること、暮らすことのお手伝いを行っています。
中々人に言い辛い「お金にまつわること」を始めとすることや「社会保障制度」の活用の仕方や、「介護サービスのこと」「病院の選び方」に関わるアドバイスが可能です。
また「医師・看護師とのコミュニケーションの取り方」で中々自分の言いたいことが伝わらない一方通行な言われ方・やり取りをした経験はありませんか?医療職種の考え方・言葉の中に何が含まれているのか、紐解くお手伝いも得意です。
様々な公的制度や対人コミュニケーションを円滑にするポイントを探し、暮らしのお手伝いになれる「相談員」としてご活用ください。
また、気軽に趣味の投稿も備忘録として増やしていきます。
日頃の仕事での気付きや、本やメディアなどの言葉で自分に引っかかった事を自分の言葉を追加して、備忘録的に書き留めます。
今回の言葉は「思いや考えは、変わる」というものです。この言葉は、新入職のソーシャルワーカーに必ず伝えています。

対人援助職の仕事は、クライアントとその家族の話を伺い、その思いや考えを様々な社会資源と繋いでいくことです。その中で、クライアントや家族から発した言葉はもちろん大事ですし、その言葉を発した時の感情や言葉使いなどの表現も、重要な情報です。
仕事を始めて最初の頃の私は、クライアントからの言葉を「言葉通り」に聞きすぎてしまっていました。そして、クライアントから一度表現した言葉の意味は、その後も変わらないものだと勝手に考えていました。だからこそ、私が関わったタイミングで出たクライアントの言葉通りに進めることに、その時の私は何ら疑問を感じませんでした。途中経過を報告せず、結果が報告出来るタイミングでクライアントに会うと、クライアントからの言葉は「今は違う思いになってしまった」というものでした。
クライアントの思いや考えが変わるのは当たり前です。今感じている思いが、ふとしたきっかけで変わる事はよくあることで、それが自分の体調や予後が大きく変化する医療機関であればなおのことです。その当たり前が欠けていた自分が、とても恥ずかしくなった経験でした。
クライアントから発せられた言葉の内容はもちろんですが、「その言葉を発する事が出来た背景や状況」に思いを巡らせ、「コミュニケーションを取り続ける」ことの大切さ強く感じています。人の思いや考え方は変わるという当たり前の人間らしさを振り返り、クライアントとコミュニケーションを取り続ける中で、クライアント自身の生き方の方向性が収斂していく場面を隣で見る事が出来る対人援助職は、意味のある仕事なのではないかと感じています。
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現在は医療機関で医療ソーシャルワーカーとして10年以上働いていおります。相談援助職の国家資格である「社会福祉士」の資格を持ち、介護保険制度のプロである「介護支援専門員」の資格も生かし、医療と福祉の両面で、生活すること、生きること、暮らすことのお手伝いを行っています。
中々人に言い辛い「お金にまつわること」を始めとすることや「社会保障制度」の活用の仕方や、「介護サービスのこと」「病院の選び方」に関わるアドバイスが可能です。
また「医師・看護師とのコミュニケーションの取り方」で中々自分の言いたいことが伝わらない一方通行な言われ方・やり取りをした経験はありませんか?医療職種の考え方・言葉の中に何が含まれているのか、紐解くお手伝いも得意です。
様々な公的制度や対人コミュニケーションを円滑にするポイントを探し、暮らしのお手伝いになれる「相談員」としてご活用ください。
また、気軽に趣味の投稿も備忘録として増やしていきます。