「生き辛さを支える」ソーシャルワーカーの相談室

自分の気付きと振り返り(67)「自動思考は生き方を左右する」

 
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現在は医療機関で医療ソーシャルワーカーとして10年以上働いていおります。相談援助職の国家資格である「社会福祉士」の資格を持ち、介護保険制度のプロである「介護支援専門員」の資格も生かし、医療と福祉の両面で、生活すること、生きること、暮らすことのお手伝いを行っています。 中々人に言い辛い「お金にまつわること」を始めとすることや「社会保障制度」の活用の仕方や、「介護サービスのこと」「病院の選び方」に関わるアドバイスが可能です。 また「医師・看護師とのコミュニケーションの取り方」で中々自分の言いたいことが伝わらない一方通行な言われ方・やり取りをした経験はありませんか?医療職種の考え方・言葉の中に何が含まれているのか、紐解くお手伝いも得意です。 様々な公的制度や対人コミュニケーションを円滑にするポイントを探し、暮らしのお手伝いになれる「相談員」としてご活用ください。 また、気軽に趣味の投稿も備忘録として増やしていきます。

日頃の仕事での気付きや、本やメディアなどの言葉で自分に引っかかった事を自分の言葉を追加して、備忘録的に書き留めます。

今回の言葉は「自動思考は生き方を左右する」というものです。

私達は常に色々な出来事に出会い、その中で感じたり、考えたり、無意識に反応したりしています。様々な事を選択しながら日々を過ごしますが、案外人間は、思考するよりも反射的に物事を感じ取って決めている事の方が多いのです。

ある出来事で瞬間的に浮かぶ認知を「自働思考」といいます。これは状況に反応し、自分の意志とは関係なく自動的・反射的に湧き出る思考のことです。この自動思考は自動的で反射的であるがゆえに、結果としての行動・感情・身体の反応をした事で気が付く事が多いです。これらの反応のせいで、自分の生き方が苦しくなるような気分行動や過剰行動をしてしまう方もいます。

また、自動思考の要素で、思考の癖もとになっている認知が「スキーマ(認知の枠組み)」です。スキーマは自働思考よりももっと心の奥深くにある認知の事で、幼少期からの様々な躾、教育や体験を通して育まれるものです。

例えば、「私は優秀でなければいけない」というスキーマは、幼い頃に親から優秀で居なければ愛されないような原体験から自身の価値観を根付かせ、自分のアイデンティティの一部になる考え方となり、その思考の枠組みにおいて物事を考えてしまう為に、結果として無自覚に生き辛さや対人コミュニケーションに影響を及ぼしてくるようになります。

過剰行動(人や物に当たる等)や気分行動(怒りをぶつける・ネガティブに捉える等)が自分の好ましくない反応として出てしまう場合、自働思考は自分の暮らし方や生き方を大きく左右してしまいます。

私も今一度、自動思考による自身の言動が、対人援助の仕事をする上でクライアントに不利益となっていないかを振り返る必要があります。クライアントに不利益を渡さない様にする為に、引き続き自分の気付きと振り返りをすることで、自己覚知が出来るようにしたいと思いました。

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現在は医療機関で医療ソーシャルワーカーとして10年以上働いていおります。相談援助職の国家資格である「社会福祉士」の資格を持ち、介護保険制度のプロである「介護支援専門員」の資格も生かし、医療と福祉の両面で、生活すること、生きること、暮らすことのお手伝いを行っています。 中々人に言い辛い「お金にまつわること」を始めとすることや「社会保障制度」の活用の仕方や、「介護サービスのこと」「病院の選び方」に関わるアドバイスが可能です。 また「医師・看護師とのコミュニケーションの取り方」で中々自分の言いたいことが伝わらない一方通行な言われ方・やり取りをした経験はありませんか?医療職種の考え方・言葉の中に何が含まれているのか、紐解くお手伝いも得意です。 様々な公的制度や対人コミュニケーションを円滑にするポイントを探し、暮らしのお手伝いになれる「相談員」としてご活用ください。 また、気軽に趣味の投稿も備忘録として増やしていきます。

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