「生き辛さを支える」ソーシャルワーカーの相談室

本の感想(7)

 
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現在は医療機関で医療ソーシャルワーカーとして10年以上働いていおります。相談援助職の国家資格である「社会福祉士」の資格を持ち、介護保険制度のプロである「介護支援専門員」の資格も生かし、医療と福祉の両面で、生活すること、生きること、暮らすことのお手伝いを行っています。 中々人に言い辛い「お金にまつわること」を始めとすることや「社会保障制度」の活用の仕方や、「介護サービスのこと」「病院の選び方」に関わるアドバイスが可能です。 また「医師・看護師とのコミュニケーションの取り方」で中々自分の言いたいことが伝わらない一方通行な言われ方・やり取りをした経験はありませんか?医療職種の考え方・言葉の中に何が含まれているのか、紐解くお手伝いも得意です。 様々な公的制度や対人コミュニケーションを円滑にするポイントを探し、暮らしのお手伝いになれる「相談員」としてご活用ください。 また、気軽に趣味の投稿も備忘録として増やしていきます。

本の感想。

本日は集英社より発刊された、堀田孝治さん著書の「しなくていい努力 日々の仕事の6割はムダだった!」を読んだ私の感想・記憶に残った部分を下記に残します。

この本は、四コマ漫画形式のやり取りと文章の解説で、ビジネスパーソンが働く上での「モヤモヤ」をくすっと笑えるテイストで客観視できるようにして、対処方法を理解出来る内容になっています。

 

<記憶に残った部分と感想>
・上司は、学校の先生じゃない。
・上司を部下が導く(大臣と官僚の国会答弁のように・ボスマネジメント)
・仕事に、テストのような、唯一の正解なんてあるわけが無い。だから上司は聞く。「あなたはどうしたいの?」
・仕事に求められるのは、基本はアウトプットだけ。インプットが必要な場面は、何かの価値を相手にアウトプットするために行うもの。
・お客様は、自分が一番もらえるところにお金を払うもの。
・仕事は相手を勝たせる競技。相手の立場で考えるコツは、自分の評価を気にしないこと。自分の評価が気になると、クライアントに気持はしっかり向かない。
・仕事という競技は、実技である。分かるだけ、知るだけという把握のみは、「しなくて良い努力」である。まず「やる」こと。最初は、やることの精度は低くなって当たり前。
・うまくできない時期=恥をかく時間が必要ということ。
・仕事は「問題を自分で作る」競技。配られた問題ばかりやると、企画は出来ない。
・今ある課題を解決に向けて分析していくと、解消方法は見つかる。しかし、「何でこの問題が起こるのか?」という本当の問題を作れると、クライアントのニーズをそっと掘り起こすことに繫がる。
・白か黒かの二択の判断だけで行くと、どちらかが勝ち、どちらかが負ける。仕事では、「勝ちと勝ち」を目指す競技。折り合いの付け所を探す競技。
・仕事は個人技ではない。サッカーのポジションのように、「与えられた役割以外」をやらない選手は、結果的にチームでは動けないし、目的を達成出来ない。
・チームに想定外の業務が発生した時、そのチームで、誰が仕事が出来る人で、出来ない人か分かる。そのチームで仕事が振られるのは、日頃から信頼出来る人だから。
・チームが一大事の時は、エースと呼ばれる人にだけ業務が集中する。だから、それをやるなら、どうすればこの仕事が出来るかを提案する。例えば、今の仕事を他にふる、または時間をもらう、または、人をつけるなど。
・人は、自分の話を聞いてくれた人の話しか聞かない。
・コミュニケーションでは、言語+非言語で「何をどう伝えるか」が確かに重要だが、「それを誰が伝えるか」がより大事である。それは、その人の「信頼性」をみてるから。
・「舞台の上で演じる力」は大切だが、「舞台を作る力」も大切。いい舞台は自分が待っていても与えられる保証はない。いい舞台に立ちたいなら、自分で創らないといけない。
・メールでは、非言語メッセージがうけとれない。メールは返信が強制されていない。あくまでも郵便物だから。
・伝えるためには、どの順番で、何のコミュニケーションツールが有効化を考える。
・どんな受け手のレベルの人にも、きちんと伝えられる人が、レベルの高い伝え手である。
・自分がして欲しい事を相手にしてあげることは、自分の価値観を相手に押し付けているだけ。
・相手の立場で考えることは、勝手に察して自分のモノサシで判断するのではなく、相手の意図をお互いに確認しあい、しなくて良い努力を勝手にしないように調整すること。
・お客様に「好かれる努力」をするが、お客様を「好きになる努力」をしないと、ついてこない。これは上司との関係にも通じる。上司には貰うことだけをして、「だけどあなたの興味はありません」というスタンスであれば、関係性を良好に築けない。(人のデメリットではなく、良いとこを見つける目線が鍵)
・人間関係において、他者を論破する人、他者を言い負かす人と、良好な関係性を作れるか?
・ロジックは使う方向性が大切である。自分が優位に立つマウントを取るためにロジックを使うと、当然関係性ら築けない。
・基本的に自分の意見が最も正しくて良い物だと思うから、別な意見を言われること自体が嫌い。
それは「意見の反論=反撃」だと捉えるから。それゆえ相手を論破したロジックは、感情で覆ることが多い。
・一方で、やり取りにおける両者の摩擦は、より良い第三の選択肢を生むことが多い。職場両者でやり取りにおいて摩擦がなかったら、AよりもBよりも良いCを見つける事は、一人では無理である。
・目の前の担当者の説得が出来たとしても、その上の上司に納得してもらう努力をしないと、無駄になることある。目の前の人と、その上の上司を納得してもらう両方の方法を考えるコミュニケーションをしないと、しなくても良い努力になる。
・雑用や作業の中に自分らしさを見つける。小さな仕事をバカにしたままだと、大きな仕事を任せてもらえない。
・給料は変わらないが、上司は日々の仕事から評価をする。(上司の機嫌とりではなく、仕事の信頼を得るのは日頃の積み重ね)
・小さな業務を自分の力で大きくした人だけが、その後大きな業務を任される。

【価値のある仕事って何?】
・価値は、知性の価値と、感性の価値に分けられる。
《知性の価値とは》
現金、商品、サービス、サポート、人材、保証、保険、時間、知的財産、金額換算できる付加価値など
《感性の価値とは》
信用、名誉、知識、経験、ノウハウ、ブランド、評判、誠意、やる気、真心、向上心、努力、可能性、人脈、人徳、安心感など

・例えば、上司には知識やノウハウをタダでもらって当然という態度の部下がいる。一方で、上司からは知識やノウハウをもらう代わりに、誠意、やる気、といった感性価値を与える部下がいる。どちらの方が良い関係を築けるのか…。
・仕事という競技では、本来ゴールも自分で考えるもの。ゴールが与えられたなら、どうやったらそこに至るか、そのための計画、段取りやスケジュールを作るのが仕事の中身。
Aは、目標も段取りも教えてやり始めてやる。
Bは、目標を教えてもらい、やり方は自分で考える。
Cは、何も言われずとも、テーマから決めてやり方も段取りも考え行動する。
自分はどこにあたる?
・コストを下げて品質を上げる。これは矛盾があるから嫌だった。でも、価値=コストなの?同じコストをかけたら、同じ価値になるの?
・品質か、価格か?後輩育成か、自分の営業数値か?といった2択で考える仕事は、しなくても良い努力につながる。両立をチャレンジして良いんだ。価値の与え方と創り方は自由だから。
両立のちゃれんをして、良いんだよ。価値の与え方は自由だから。
・仕事は個人技ではなく、団体戦。すべての知識を頭に詰め込まずとも、カンニングOK。上手く立ち回る方法を、誰に教えてもらったら良いかを知っていると、仕事ができる。
・「これは分からない、出来ない、知らない」を言えない思い込み、自分で抱え込む。これは「意地をはる」行為に結果なっている。
・仕事という競技では、「私の担当ではありません。」という言葉が一番客を怒らせる。
・部分最適の発言は、全体最適を考えてる人からすれば、極論は野党の野次や文句と変らない。
・キャリアを重ねても「自分の担当や自分の立場」でしか見えないし見ないのであれば、その人にまだまだチーム全体は見えない。主語が「私達」になるまでに時間がかかる人がいる。
・仕事は、あきらめるか、再チャレンジするかの、二択ではない。仕事では、窮地なほど選択肢を広げて、選択肢の主体者であり続ける人が、主体的な人といわれる。
・仕事はどれだけアウトプットが出来たかを競う競技。知識をどういかしてアウトプット出来たかが、ビジネスキャリアとなる。
・仕事は、「やる」ことでしか見につかない「実技」だから、真似て携わらせて、自分のものにしていく先にしかない。
・型を守った人だけが、型破りになれる。
・生々しい失敗談を話してくれる講師は珍しい。
・これからのチームでの仕事のあり方は、徐々に日本代表のサッカーチームのように、何処に所属している部長、のような肩書ではなく、「どこに居ても力になれる土台の力」が大切なのだと思う。

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現在は医療機関で医療ソーシャルワーカーとして10年以上働いていおります。相談援助職の国家資格である「社会福祉士」の資格を持ち、介護保険制度のプロである「介護支援専門員」の資格も生かし、医療と福祉の両面で、生活すること、生きること、暮らすことのお手伝いを行っています。 中々人に言い辛い「お金にまつわること」を始めとすることや「社会保障制度」の活用の仕方や、「介護サービスのこと」「病院の選び方」に関わるアドバイスが可能です。 また「医師・看護師とのコミュニケーションの取り方」で中々自分の言いたいことが伝わらない一方通行な言われ方・やり取りをした経験はありませんか?医療職種の考え方・言葉の中に何が含まれているのか、紐解くお手伝いも得意です。 様々な公的制度や対人コミュニケーションを円滑にするポイントを探し、暮らしのお手伝いになれる「相談員」としてご活用ください。 また、気軽に趣味の投稿も備忘録として増やしていきます。

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