自分の気付きと振り返り(12)
日頃の仕事での気付きや、本やメディアなどの言葉で自分に引っかかった事を自分の言葉を追加して、備忘録的に書き留めます。
今回の言葉は「自分の理想は、生徒の伴奏者」というものです。
この言葉は、教師をしている方からの言葉で非常に感動した言葉です。
「教師」という仕事は、一面では個別の教科を「指導する」立場にあります。そのため、教師という職業柄、自己研鑽は常に行い、だからこそ「自分が一番理解していなければいけない」と自分を高め励んでいました。自分に高いハードルを課しているからこその能力の高さと同時に、自分に高いプレッシャーをかけているゆえの負荷や負担感は相当なものです。
ある時その教師は、「自分が一番出来ている・知っている」ということを、過度に思い過ぎなくて良い事に思い至りました。それは、自身の教育者としての信念の中に、「個性」や「個人の思い」に寄り添った「伴走者としての教育者」という価値観があり、それはどのような現場の変化が起こったとしても、決して揺らがない自分の信念であることに気が付いたのです。
そう思わせるに至った外的な要因としては、教育現場の価値観の変遷、個人の生徒の力量の変化、教育現場で求められる教師としての力、国が求める理想の生徒像の変化など、様々なものの積み重なりもあったのだと思います。
これらが全て素直に腑に落ちたことで、仮に自分が一番分かっていなくとも、自身が「伴走者としての教育者」であることが揺らがない事により、変化の多い世の中においても、自信を持って教育者として生徒に相対することが出来ると、改めて仕事の面白さを教えてくれました。
これらを伺い、教師も対人援助職も、対応するのは「生身の人間である面白さ」が共通しているのだと改めて感じました。そして、対人援助職としての私が大切にしている価値観と多くが重なり、このような大切な価値観の共有にとても嬉しくなりました。
私も自分の仕事が、「伴走者としての対人援助職」と胸を張って言えるようにしていきたいと、改めて振り返りました。