「生き辛さを支える」ソーシャルワーカーの相談室

自分の気付きと振り返り(12)

 
この記事を書いている人 - WRITER -
現在は医療機関で医療ソーシャルワーカーとして10年以上働いていおります。相談援助職の国家資格である「社会福祉士」の資格を持ち、介護保険制度のプロである「介護支援専門員」の資格も生かし、医療と福祉の両面で、生活すること、生きること、暮らすことのお手伝いを行っています。 中々人に言い辛い「お金にまつわること」を始めとすることや「社会保障制度」の活用の仕方や、「介護サービスのこと」「病院の選び方」に関わるアドバイスが可能です。 また「医師・看護師とのコミュニケーションの取り方」で中々自分の言いたいことが伝わらない一方通行な言われ方・やり取りをした経験はありませんか?医療職種の考え方・言葉の中に何が含まれているのか、紐解くお手伝いも得意です。 様々な公的制度や対人コミュニケーションを円滑にするポイントを探し、暮らしのお手伝いになれる「相談員」としてご活用ください。 また、気軽に趣味の投稿も備忘録として増やしていきます。

日頃の仕事での気付きや、本やメディアなどの言葉で自分に引っかかった事を自分の言葉を追加して、備忘録的に書き留めます。

今回の言葉は「自分の理想は、生徒の伴奏者」というものです。

この言葉は、教師をしている方からの言葉で非常に感動した言葉です。

「教師」という仕事は、一面では個別の教科を「指導する」立場にあります。そのため、教師という職業柄、自己研鑽は常に行い、だからこそ「自分が一番理解していなければいけない」と自分を高め励んでいました。自分に高いハードルを課しているからこその能力の高さと同時に、自分に高いプレッシャーをかけているゆえの負荷や負担感は相当なものです。

ある時その教師は、「自分が一番出来ている・知っている」ということを、過度に思い過ぎなくて良い事に思い至りました。それは、自身の教育者としての信念の中に、「個性」や「個人の思い」に寄り添った「伴走者としての教育者」という価値観があり、それはどのような現場の変化が起こったとしても、決して揺らがない自分の信念であることに気が付いたのです。

そう思わせるに至った外的な要因としては、教育現場の価値観の変遷、個人の生徒の力量の変化、教育現場で求められる教師としての力、国が求める理想の生徒像の変化など、様々なものの積み重なりもあったのだと思います。

これらが全て素直に腑に落ちたことで、仮に自分が一番分かっていなくとも、自身が「伴走者としての教育者」であることが揺らがない事により、変化の多い世の中においても、自信を持って教育者として生徒に相対することが出来ると、改めて仕事の面白さを教えてくれました。

これらを伺い、教師も対人援助職も、対応するのは「生身の人間である面白さ」が共通しているのだと改めて感じました。そして、対人援助職としての私が大切にしている価値観と多くが重なり、このような大切な価値観の共有にとても嬉しくなりました。

私も自分の仕事が、「伴走者としての対人援助職」と胸を張って言えるようにしていきたいと、改めて振り返りました。

この記事を書いている人 - WRITER -
現在は医療機関で医療ソーシャルワーカーとして10年以上働いていおります。相談援助職の国家資格である「社会福祉士」の資格を持ち、介護保険制度のプロである「介護支援専門員」の資格も生かし、医療と福祉の両面で、生活すること、生きること、暮らすことのお手伝いを行っています。 中々人に言い辛い「お金にまつわること」を始めとすることや「社会保障制度」の活用の仕方や、「介護サービスのこと」「病院の選び方」に関わるアドバイスが可能です。 また「医師・看護師とのコミュニケーションの取り方」で中々自分の言いたいことが伝わらない一方通行な言われ方・やり取りをした経験はありませんか?医療職種の考え方・言葉の中に何が含まれているのか、紐解くお手伝いも得意です。 様々な公的制度や対人コミュニケーションを円滑にするポイントを探し、暮らしのお手伝いになれる「相談員」としてご活用ください。 また、気軽に趣味の投稿も備忘録として増やしていきます。

- Comments -

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です