「生き辛さを支える」ソーシャルワーカーの相談室

自分の気付きと振り返り(22)

 
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現在は医療機関で医療ソーシャルワーカーとして10年以上働いていおります。相談援助職の国家資格である「社会福祉士」の資格を持ち、介護保険制度のプロである「介護支援専門員」の資格も生かし、医療と福祉の両面で、生活すること、生きること、暮らすことのお手伝いを行っています。 中々人に言い辛い「お金にまつわること」を始めとすることや「社会保障制度」の活用の仕方や、「介護サービスのこと」「病院の選び方」に関わるアドバイスが可能です。 また「医師・看護師とのコミュニケーションの取り方」で中々自分の言いたいことが伝わらない一方通行な言われ方・やり取りをした経験はありませんか?医療職種の考え方・言葉の中に何が含まれているのか、紐解くお手伝いも得意です。 様々な公的制度や対人コミュニケーションを円滑にするポイントを探し、暮らしのお手伝いになれる「相談員」としてご活用ください。 また、気軽に趣味の投稿も備忘録として増やしていきます。

日頃の仕事での気付きや、本やメディアなどの言葉で自分に引っかかった事を自分の言葉を追加して、備忘録的に書き留めます。

今回の言葉は【話を「聞く技術」は「読解」である】というものです。

日常的に私たちは、常に何らかのコミュニケーションを取っています。言葉でのコミュニケーションはもちろん、文字や絵や写真、ボディランゲージ、アイコンタクト等、種類や手法も様々です。私も仕事柄、常に色々な方たちとコミュニケーションを取ります。

対人援助職としては、基本的に相談者からの話を「聞く・聴く・傾聴する」という立場が多くなります。意識的にも、無意識的にも、クライアントからの話を聞いて、その意味を理解して、次の対応を考え提案や行動に結び付けていきます。この「聞く」という行動には、「読解」という力が必要不可欠です。

「読解」には、話の内容を「分解」して整理し、意図や目的を「要約」しながら理解していくことが求められます。言葉で表現すると、とても難しい事をやっているように感じますが、人は常にコミュニケーションを取っていく中で、これらを無意識的にやっています。

さて、対人援助職には「傾聴」を始め、様々な面接技術が求められますが、クライアントの話を心込めて「ちゃんと聞く」には、この「読解」から始める必要があるなと感じています。日々無意識にやれてしまっている「聞く」という行動に、「話を聞くことは技術である」とちゃんと対人援助職自身に意識させるためには、「読解」に焦点を当てて「意識的に聞く」ことが改めて重要だと思います。

読解が上手に出来ると、精度の高い「インプット(アセスメント)」に繋がり、クライアントの理解に直結します。その結果、クライアントへ行う精度の高い次の「アウトプット(具体的な支援)」に繋がります。これらのちょっとした意識の差が、実は仕事の質として大きな差になって表れるのだと私は思っています。

明日もちょっとだけ「読解」を意識して話を聞いていきたいと思います。

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現在は医療機関で医療ソーシャルワーカーとして10年以上働いていおります。相談援助職の国家資格である「社会福祉士」の資格を持ち、介護保険制度のプロである「介護支援専門員」の資格も生かし、医療と福祉の両面で、生活すること、生きること、暮らすことのお手伝いを行っています。 中々人に言い辛い「お金にまつわること」を始めとすることや「社会保障制度」の活用の仕方や、「介護サービスのこと」「病院の選び方」に関わるアドバイスが可能です。 また「医師・看護師とのコミュニケーションの取り方」で中々自分の言いたいことが伝わらない一方通行な言われ方・やり取りをした経験はありませんか?医療職種の考え方・言葉の中に何が含まれているのか、紐解くお手伝いも得意です。 様々な公的制度や対人コミュニケーションを円滑にするポイントを探し、暮らしのお手伝いになれる「相談員」としてご活用ください。 また、気軽に趣味の投稿も備忘録として増やしていきます。

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