「生き辛さを支える」ソーシャルワーカーの相談室

自分の気付きと振り返り(24)

 
この記事を書いている人 - WRITER -
現在は医療機関で医療ソーシャルワーカーとして10年以上働いていおります。相談援助職の国家資格である「社会福祉士」の資格を持ち、介護保険制度のプロである「介護支援専門員」の資格も生かし、医療と福祉の両面で、生活すること、生きること、暮らすことのお手伝いを行っています。 中々人に言い辛い「お金にまつわること」を始めとすることや「社会保障制度」の活用の仕方や、「介護サービスのこと」「病院の選び方」に関わるアドバイスが可能です。 また「医師・看護師とのコミュニケーションの取り方」で中々自分の言いたいことが伝わらない一方通行な言われ方・やり取りをした経験はありませんか?医療職種の考え方・言葉の中に何が含まれているのか、紐解くお手伝いも得意です。 様々な公的制度や対人コミュニケーションを円滑にするポイントを探し、暮らしのお手伝いになれる「相談員」としてご活用ください。 また、気軽に趣味の投稿も備忘録として増やしていきます。

日頃の仕事での気付きや、本やメディアなどの言葉で自分に引っかかった事を自分の言葉を追加して、備忘録的に書き留めます。

今回の言葉は【「不満がある事」と「モチベーションがあがらない」という事が「イコール」とは限らない】というものです。

日々生きていると、様々な出来事があり、それに伴い様々な不満が生まれます。例えば、組織に属する会社員として見れば、不満のタネになる所は、自身の待遇や給与、人間関係や評価などが分かりやすい例になると思います。

いざ不満を分かち合うべく、顔を合わせては愚痴を言う事で一時期のガス抜きは出来ますが、振り返るとあまりスッキリしない事が多くあります。不満が解消されない苛立ちに追い打ちをかけるように「やる気」も無くなり、明日への「モチベーション」が減退し、次の日の仕事が憂鬱になる。このようなパターンに至るのは、私だけではないと思います。

これらの行動を俯瞰して見た時に、このようなパターンと行動は、自分の感情に振り回され、本来の自分のパフォーマンスを下げていて、結果的には職場での評価も下げている事に気が付いたのです。不満を言い訳に、自分の評価を貶めているとすれば、自分の影響を及ぼせる範囲の内側の評価をも下げている事になります。感情的に不満をぶちまけていたとすれば、それこそ「自分の機嫌を取れない人」というレッテルを貼られてしまい、益々自分の評価を貶める事になります。

このような負の連鎖から抜け出す一歩になった言葉が、「不満がある事」と「モチベーションがあがらない」という事が「イコール」とは限らない、という言葉でした。

不満を不満のままで表現するより、その不満を行動の原動力にする事が、一番効率が良く、自分を更に引き上げてくれる事に繋がります。自分の今の武器を確認し、自分が更に評価されるに相応しい状況にあるという行動を探し、行動して示し、それを形にする。これらの行動については、不満がある段階では中々動く気になれない物です。

しかし、不満を原動力に動いた先に、自分を評価している今の人達が評価せずとも、別な場所では評価に値する事が往々にしてあるのです。視点を広げて不満を原動力に行動する事が、結果的に自分を貶めることなく磨き続け、最終的にどの場所においても評価されるポイントになるというモチベーションを作る事に繋がります。

不満をそのままにして行動せずに自分を貶めると、最終的に損をするのは自分自身である。この事に気が付かされた言葉でした。

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現在は医療機関で医療ソーシャルワーカーとして10年以上働いていおります。相談援助職の国家資格である「社会福祉士」の資格を持ち、介護保険制度のプロである「介護支援専門員」の資格も生かし、医療と福祉の両面で、生活すること、生きること、暮らすことのお手伝いを行っています。 中々人に言い辛い「お金にまつわること」を始めとすることや「社会保障制度」の活用の仕方や、「介護サービスのこと」「病院の選び方」に関わるアドバイスが可能です。 また「医師・看護師とのコミュニケーションの取り方」で中々自分の言いたいことが伝わらない一方通行な言われ方・やり取りをした経験はありませんか?医療職種の考え方・言葉の中に何が含まれているのか、紐解くお手伝いも得意です。 様々な公的制度や対人コミュニケーションを円滑にするポイントを探し、暮らしのお手伝いになれる「相談員」としてご活用ください。 また、気軽に趣味の投稿も備忘録として増やしていきます。

Comment

  1. ゆうすけ より:

    突然コメントすみません。最近ゆきさんのブログに出会い拝見させていただいてるものです。
    最近介護職から相談員に転職し、6ヶ月経過したものです。
    最初の数カ月は仕事を教えていただいてる上司の仕事に同行し、徐々に利用者の受け持ちを担当するようになってきています。
    ただ、慣れないことで注意されることも多く、良ければゆきさんの新人時代どういう事を努力されていたかお聞きできればと思います。

    • ゆき より:

      ゆうすけ様
      ご連絡ありがとうございます。同じ相談援助職として「ようこそ!一緒に頑張りましょう。」とまずはお声がけさせてください。

      さて、今回のゆうすけ様の状況を伺うと、介護職をしていた時代、傍らにいた「相談援助職」は、実は「何をしているのかつかめない」けど、
      「相談ごとをまとめる人」や「事業経営をする人」などという大まかな認識だったのだと思います。実際の仕事に携わる事で、内容や対応に「ギャップ」があって
      辛い状況なのかなと思われます。
      そして、上司の方は、「慣れないことで注意」をされているようですが、その「注意」は、ゆうすけ様にとって「自分を振り返る気付き」を与えてくれる内容になっているのか、少し気になっています。
      無数の情報の中から当ブログを見ていただき、コメントを残して頂くほど「今を打開したい」という向上心を持って仕事と向き合おうとしてくださるのは、利用者に不利益を与えないように必死に努力されている証拠と思います。
      私は新人時代、頑張る事が独りよがりになり「頑張っている自分で常に居なければいけない」という状況に陥るまで「自分を擦り減らすこと」をし過ぎました。今思えば、それは自分に呪いをかけることだったと思います。なぜなら、クライアントも自分も両方とも「OK」にならない思いをしていましたので。
      ゆうすけ様の今が「新人」という状況にあるとすれば、その今は間違いなく「のびしろ」です。「ければゆきさんの新人時代どういう事を努力されていたかお聞きできれば」というコメントに対して言えば、「新人」を武器に「傷の浅い失敗」を「最短で経験」し続けて、「次の失敗を減らす」という努力の仕方をやってはいかがでしょうか?失敗できるのは、間違いなく今です。
      クライアントに不利益を渡してしまうのは、間違いなく失敗です。しかし、私たちが関わる事で「マイナスにならない(相手を言葉や態度で傷つけるような不利益を渡していない)」状況、私たちが関わる事で「ゼロ」の状況であれば、新人時代でまずは「成功」なのだと思います。なぜなら、相談員は本来的に「命」に直結はしない仕事だからです。(ただし、暮らしには直結しますよ)
      私のブログが、新人の方にとって少しでも良い影響が及ぼせるように、僭越ながら、細々ながらも言葉にしていこうと思います。
      どうぞ一緒にクライアントに向かい合っていきましょう。コメントありがとうございます。またお暇な時にでも見に来ていただければと思います。

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