自分の気付きと振り返り(25)

日頃の仕事での気付きや、本やメディアなどの言葉で自分に引っかかった事を自分の言葉を追加して、備忘録的に書き留めます。
今回の言葉は「自分の気持ちを大切に扱う」というものです。
対人援助職として仕事をしていると、どうしても「自分の気持ち」を後回しにしていく場面が出てきやすいなと私は感じています。そして、そのことは度が過ぎれば「バーンアウト」に繋がる、とても危険性の高い事だとも感じています。
私の失敗談にも繋がるのですが、感情労働を仕事にしていく中で、自分の気持ちを抑え込むことでしかクライアントの前に立てないような状況になり過ぎると、最終的にクライアントと自分の両方に不利益となってしまう経験をしました。
その経験から、私はなるべく自分が感じ取った事を「言語化」して、外に出したり共有したりすることで、今の自分の気持ちをちゃんと味わう事をしています。これは、喜怒哀楽問わず、言語化しています。例えば、クライアントの気持ちを受け止められた「嬉さ」、チームメンバーから責任転嫁された「怒り」、自分の立ち振る舞いのせいでクライアントを傷つけてしまった自分に対しての「哀しみ」、自分を大切に扱えるように好きなことに時間を使えた「楽しさ」など様々です。
私は新人時代、何でも上手にこなせる「スーパーマン」や「エリート」的な存在が「仕事が出来る凄い人」と思い、カッコつけて仕事をしてきました。今ではそれ自体が「感じの悪さ」を呈していると気づいているのですが、同時に自分が何者であるか芯が無いからこそ、見せかけの「カッコつけ」でもしていないと、「自分が保てない」という防衛機制も働いていたと言えます。
目まぐるしく仕事に追われ、常に間に挟まれてしまう「相談援助」という仕事には、自分を蔑ろにしないように、「自分の気持ちを大切に扱う訓練」をして、自分が元気でいる事が大切なのだと振り返りました。
あくまでも、自分を大切にする事と、我儘に感情的に相手にふるまう事は、イコールではありません。それをしてしまうと、結果的に自分を貶めてしまいます。自分の気持ちを大切に扱う訓練は、今も昔も、私の課題であるなと感じます。