自分の気付きと振り返り(31)
この記事を書いている人 - WRITER -
現在は医療機関で医療ソーシャルワーカーとして10年以上働いていおります。相談援助職の国家資格である「社会福祉士」の資格を持ち、介護保険制度のプロである「介護支援専門員」の資格も生かし、医療と福祉の両面で、生活すること、生きること、暮らすことのお手伝いを行っています。
中々人に言い辛い「お金にまつわること」を始めとすることや「社会保障制度」の活用の仕方や、「介護サービスのこと」「病院の選び方」に関わるアドバイスが可能です。
また「医師・看護師とのコミュニケーションの取り方」で中々自分の言いたいことが伝わらない一方通行な言われ方・やり取りをした経験はありませんか?医療職種の考え方・言葉の中に何が含まれているのか、紐解くお手伝いも得意です。
様々な公的制度や対人コミュニケーションを円滑にするポイントを探し、暮らしのお手伝いになれる「相談員」としてご活用ください。
また、気軽に趣味の投稿も備忘録として増やしていきます。
日頃の仕事での気付きや、本やメディアなどの言葉で自分に引っかかった事を自分の言葉を追加して、備忘録的に書き留めます。
今回の言葉は【「世代」は「地層」である】というものです。

対人援助職の仕事をしていくと、本人を理解する上で、その家族を知る事、家庭の歴史や繋がりを見ていく事が多くなります。特に「家族システム論」を用いる事で、体系的・客観的にクライアントとその家族を知る事が出来るようになります。クライアントやその家族の理解を進める上で、その人や家族が歩んだ家庭の歴史も重要なのですが、世の中的な出来事や歴史や文化を年代単位の塊で呼ぶ「世代」という見方も重要だと感じています。
昨今で言えば「団塊の世代」は耳馴染みでもありますし、社会問題化されてしまっている状況ですが、ある世代の特徴を一括りにしてタグ付けられるように理解をする方法は、支援者にとっては大まかな理解の方向性が出しやすいメリットはあります。一方で、世代と一括りにし過ぎる事で、個別化しにくく、ラベリングしてしまうデメリットも同時に存在します。
このデメリットを少なくする方法として、今回の言葉である【「世代」は「地層」である】という理解が、自分には腑に落ちるものでした。
世代を地層と捉える事で、クライアントの年齢によって、どの地層が本人をどの程度形作ったかを理解する事が出来ます。また、家庭の歴史や家族関係の繋がり、家庭内でのパワーバランス等を要素に重ねる事で、クライアントを塊ではなく、より個別化して自分の中に体系的に整理して捉える意識付けが出来ました。
毎日があっという間に過ぎていく中で、個別のケースやアセスメントを「これでよかったのか?」と振り返る事は中々し難いのが現状です。しかし、このような振り返りの機会を作り、少しずつでも言語化していくこれらの時間は、私にとって対人援助職としての地層になっていくのかなとも振り返りました。
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現在は医療機関で医療ソーシャルワーカーとして10年以上働いていおります。相談援助職の国家資格である「社会福祉士」の資格を持ち、介護保険制度のプロである「介護支援専門員」の資格も生かし、医療と福祉の両面で、生活すること、生きること、暮らすことのお手伝いを行っています。
中々人に言い辛い「お金にまつわること」を始めとすることや「社会保障制度」の活用の仕方や、「介護サービスのこと」「病院の選び方」に関わるアドバイスが可能です。
また「医師・看護師とのコミュニケーションの取り方」で中々自分の言いたいことが伝わらない一方通行な言われ方・やり取りをした経験はありませんか?医療職種の考え方・言葉の中に何が含まれているのか、紐解くお手伝いも得意です。
様々な公的制度や対人コミュニケーションを円滑にするポイントを探し、暮らしのお手伝いになれる「相談員」としてご活用ください。
また、気軽に趣味の投稿も備忘録として増やしていきます。