「生き辛さを支える」ソーシャルワーカーの相談室

自分の気付きと振り返り(34)

 
この記事を書いている人 - WRITER -
現在は医療機関で医療ソーシャルワーカーとして10年以上働いていおります。相談援助職の国家資格である「社会福祉士」の資格を持ち、介護保険制度のプロである「介護支援専門員」の資格も生かし、医療と福祉の両面で、生活すること、生きること、暮らすことのお手伝いを行っています。 中々人に言い辛い「お金にまつわること」を始めとすることや「社会保障制度」の活用の仕方や、「介護サービスのこと」「病院の選び方」に関わるアドバイスが可能です。 また「医師・看護師とのコミュニケーションの取り方」で中々自分の言いたいことが伝わらない一方通行な言われ方・やり取りをした経験はありませんか?医療職種の考え方・言葉の中に何が含まれているのか、紐解くお手伝いも得意です。 様々な公的制度や対人コミュニケーションを円滑にするポイントを探し、暮らしのお手伝いになれる「相談員」としてご活用ください。 また、気軽に趣味の投稿も備忘録として増やしていきます。

日頃の仕事での気付きや、本やメディアなどの言葉で自分に引っかかった事を自分の言葉を追加して、備忘録的に書き留めます。

今回の言葉は【親からの「躾」や「教育」が「子供の初期OS」である】というものです。

私達は様々な価値観や考え方で生きています。その考え方の基になっているのは、子供の頃に親から教わった「躾」や「教育」なのだと思います。親は子供に、生きていく為の世の中のルールを伝え、自分で考える基礎となる知識や技術を伝え、健やかに成長をするために、様々な取り組みを行います。

親が子に伝えた躾や教育は、子供自身が幼少期を生きていく上で当たり前にしている価値観や判断基準となります。子供自身もそこに何も疑う余地はありません。しかし、子供自身が成長するに伴い、様々な別な子供と触れる機会が増え、家とは違うコミュニティに多く触れる事で、子供自身に新しい価値観や考え方が生まれます。そうなると、子供は、自分自身で、自分の考え方や価値観を順次アップデートしていくようになります。これらアップデート(OSの書き換え)の作業が、「独り立ち」という状況だと考えられます。

近年では、この独り立ち(OSを自分自身で書き換える)が出来ない状態で、幼少期に親から渡されたOS(価値観や考え方)のみで過ごしている方も多く目にするようになりました。これは一概に良い悪いを言えるものではなく、また環境によって独り立ちが出来ない状況を強いられてしまっている場合もあります。結果的に、独り立ちが出来ない(しない)事により、「生き辛い」状況に陥ってしまっている事にも気が付けない方もいらっしゃいます。

対人援助職の一人として、目の前にいるクライアントを知る為には、その方の親(親の親も含め)がどのような価値観や考え方・生き方をした結果、子にどのような価値観や考え方(OS)を渡したのかを理解する事が手掛かりになります。家族システム論を理解する為の解釈が、「子どもの初期OS」という例えで私は分かりやすかったため、ここに残しておこうと思います。

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現在は医療機関で医療ソーシャルワーカーとして10年以上働いていおります。相談援助職の国家資格である「社会福祉士」の資格を持ち、介護保険制度のプロである「介護支援専門員」の資格も生かし、医療と福祉の両面で、生活すること、生きること、暮らすことのお手伝いを行っています。 中々人に言い辛い「お金にまつわること」を始めとすることや「社会保障制度」の活用の仕方や、「介護サービスのこと」「病院の選び方」に関わるアドバイスが可能です。 また「医師・看護師とのコミュニケーションの取り方」で中々自分の言いたいことが伝わらない一方通行な言われ方・やり取りをした経験はありませんか?医療職種の考え方・言葉の中に何が含まれているのか、紐解くお手伝いも得意です。 様々な公的制度や対人コミュニケーションを円滑にするポイントを探し、暮らしのお手伝いになれる「相談員」としてご活用ください。 また、気軽に趣味の投稿も備忘録として増やしていきます。

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