自分の気付きと振り返り(42)「自分の感情を信じる」

日頃の仕事での気付きや、本やメディアなどの言葉で自分に引っかかった事を自分の言葉を追加して、備忘録的に書き留めます。
今回の言葉は「自分の感情を信じる」というものです。
対人援助の仕事をしていると、様々な感情に出会います。喜怒哀楽様々な感情を向けられたり、触れるようになったり、自分の感情を知ったり、逆に感情や態度を商品として提供したり、多くの感情労働をしていきます。
特にソーシャルワーカーは、自分の感情や自分自身の価値観と向き合う「自己覚知」が多くありますので、自分自身の感情を客観視する事も仕事上多くなります。そうすると、クライアントの感情も、自分自身の感情も、どこか冷静に「事象」として捉えすぎたり、「感情の湧き起こる仕組み」を考えて分析しすぎてしまい、感情を自分の中でデータとして見て、何でもロジカルに捉えられるという感覚に陥ってしまう事があります。
私は感情を全てロジカルに理屈で整理できると思うあまり、最終的にとても感じが悪い相談員になっていた時代があります。この様な失敗をしてしまった背景には、自分に自信がなく、でもプライドは高く、自分の感情が信じられない事が要因にありました。
当時の自分は、「自分はこの人が苦手だけど、苦手を我慢して笑顔で対応しよう」「相手を怒らせないように優しく接しよう」「自分が我慢すれば大丈夫」「自分の感情は無視した方が仕事が出来る」というように、自身の感情に蓋をするやり方で、自分の感情的な弱さを出さずにスマートに仕事が出来るソーシャルワーカーを理想としたのが大きな失敗要因でした。今振り返ると「馬鹿だなあ」と素直に思います。
ソーシャルワーカーは、クライアントの感情を理解しようとし続ける事はもちろん大切ですが、同時にクライアントの「今の感情に触れる」ことも大切な仕事です。そして、感情に触れるという事は、自分がどう感じているかを言葉にして伝えるコミュニケーションが最も相手にとって分かりやすい方法でもあります。感情を扱うソーシャルワーカーは、もっと自分の感情を信じていいのではないかと私は思っています。このことが、クライアントも自分自身も信じていける一歩だと思います。