自分の気付きと振り返り(48)「ジレンマを認める」
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現在は医療機関で医療ソーシャルワーカーとして10年以上働いていおります。相談援助職の国家資格である「社会福祉士」の資格を持ち、介護保険制度のプロである「介護支援専門員」の資格も生かし、医療と福祉の両面で、生活すること、生きること、暮らすことのお手伝いを行っています。
中々人に言い辛い「お金にまつわること」を始めとすることや「社会保障制度」の活用の仕方や、「介護サービスのこと」「病院の選び方」に関わるアドバイスが可能です。
また「医師・看護師とのコミュニケーションの取り方」で中々自分の言いたいことが伝わらない一方通行な言われ方・やり取りをした経験はありませんか?医療職種の考え方・言葉の中に何が含まれているのか、紐解くお手伝いも得意です。
様々な公的制度や対人コミュニケーションを円滑にするポイントを探し、暮らしのお手伝いになれる「相談員」としてご活用ください。
また、気軽に趣味の投稿も備忘録として増やしていきます。
日頃の仕事での気付きや、本やメディアなどの言葉で自分に引っかかった事を自分の言葉を追加して、備忘録的に書き留めます。
今回の言葉は「ジレンマを認める」というものです。

相談援助職をしている中で、必ずと言っていい程目の前に現れるのは、「ジレンマ」です。例えば、医療ソーシャルワーカーを例に挙げてみます。病院からは「早期に退院して欲しい」という所属組織からの「業務命令」が出ているとします。しかし、職業倫理としては「クライアントの利益の最大化」を目指していきます。その中でそれぞれの立場が分かるが故に起こる「板挟み」がジレンマです。
私は、新人のソーシャルワーカーに必ず話をしている事があります。それは「ジレンマを認める」という事です。ジレンマ自体は無くならない事を自分の中に認めて、その中でどう「折り合いの付け所を見つける」という事が大事だということを伝えています。
そして、同時にそれが一番難しいという事も伝えています。
何故なら、自分の「ポジショニング」がケース事で揺らぐ事が多く、ともすれば所属組織側に傾き過ぎてしまう事も多いからです。特に上司や先輩から「組織の為に動く」ということを強要されてしまうと、ソーシャルワーカーは非常につらく厳しいものになります。
基本的にソーシャルワーカーは、社会保障制度をクライアントの上手に使いこなすという事を仕事の一つにします。だからこそ所属組織の上手な使い方を知る事も非常に大切な力です。その為には、所属組織のボスを上手にマネジメントして、組織の為に動いている事を見せつつ、クライアントの利益を最大化する事を目指していくバランス感覚が重要になります。
ジレンマの存在を認め、私自身の権限や力を把握し、組織をクライアントの為に上手に使い、立ち回れる範囲においてクライアントの利益を最大化するソーシャルワーカーの存在は、クライアントと組織にとって「信頼」という形で双方の利益になると私は考えています。
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現在は医療機関で医療ソーシャルワーカーとして10年以上働いていおります。相談援助職の国家資格である「社会福祉士」の資格を持ち、介護保険制度のプロである「介護支援専門員」の資格も生かし、医療と福祉の両面で、生活すること、生きること、暮らすことのお手伝いを行っています。
中々人に言い辛い「お金にまつわること」を始めとすることや「社会保障制度」の活用の仕方や、「介護サービスのこと」「病院の選び方」に関わるアドバイスが可能です。
また「医師・看護師とのコミュニケーションの取り方」で中々自分の言いたいことが伝わらない一方通行な言われ方・やり取りをした経験はありませんか?医療職種の考え方・言葉の中に何が含まれているのか、紐解くお手伝いも得意です。
様々な公的制度や対人コミュニケーションを円滑にするポイントを探し、暮らしのお手伝いになれる「相談員」としてご活用ください。
また、気軽に趣味の投稿も備忘録として増やしていきます。