「生き辛さを支える」ソーシャルワーカーの相談室

自分の気付きと振り返り(54)「クライアントに不利益を渡さない」

2025/05/03
 
この記事を書いている人 - WRITER -
現在は医療機関で医療ソーシャルワーカーとして10年以上働いていおります。相談援助職の国家資格である「社会福祉士」の資格を持ち、介護保険制度のプロである「介護支援専門員」の資格も生かし、医療と福祉の両面で、生活すること、生きること、暮らすことのお手伝いを行っています。 中々人に言い辛い「お金にまつわること」を始めとすることや「社会保障制度」の活用の仕方や、「介護サービスのこと」「病院の選び方」に関わるアドバイスが可能です。 また「医師・看護師とのコミュニケーションの取り方」で中々自分の言いたいことが伝わらない一方通行な言われ方・やり取りをした経験はありませんか?医療職種の考え方・言葉の中に何が含まれているのか、紐解くお手伝いも得意です。 様々な公的制度や対人コミュニケーションを円滑にするポイントを探し、暮らしのお手伝いになれる「相談員」としてご活用ください。 また、気軽に趣味の投稿も備忘録として増やしていきます。

日頃の仕事での気付きや、本やメディアなどの言葉で自分に引っかかった事を自分の言葉を追加して、備忘録的に書き留めます。

今回の言葉は「クライアントに不利益を渡さない」というものです。

この言葉は、私の先輩から教えてもらった言葉の1つです。そして、私が新人のソーシャルワーカーに必ず伝えている事でもあります。

この言葉は私の中で、
・新人でも出来る事がある
・クライアントに逃げずに向き合い続ける態度が信頼を生む
・自分達が関わって、クライアントにマイナスを与えなければ、関わる前と変わらない
・自分達が関わる事で、クライアントに一つでもプラスが生まれたらいい

という解釈と共に新人ソーシャルワーカーへ伝えています。
これは、ソーシャルワーカーはクライアントに対して、不利益を渡さない関わり方が出来ればまずは大丈夫だということを伝え、新人のソーシャルワーカーがクライアントに向き合う事を過度に怖がらずにいってみようと背中を押す言葉として使っています。

一方で、中堅やベテランの域になるソーシャルワーカーに対しては、慣れてきた際に起こるルーチン化された動きや、クライアントの存在を軽視してしまう対応や、所属組織の都合を優先してしまう行動などを自分で振り返り、自分のポジショニングを見直す意味でも使っています。

「クライアントに不利益を渡さない」という言葉は、本当にソーシャルワーカーの基礎なのだと痛感します。新人時代の私から、新人を教えていく立場になった今の私まで、一貫してこの言葉は私の基本になっています。は多くの事は出来ませんが、ケースワークの基本であるこの言葉を大事にこれからも続けて行きたいと改めて振り返りました。

この記事を書いている人 - WRITER -
現在は医療機関で医療ソーシャルワーカーとして10年以上働いていおります。相談援助職の国家資格である「社会福祉士」の資格を持ち、介護保険制度のプロである「介護支援専門員」の資格も生かし、医療と福祉の両面で、生活すること、生きること、暮らすことのお手伝いを行っています。 中々人に言い辛い「お金にまつわること」を始めとすることや「社会保障制度」の活用の仕方や、「介護サービスのこと」「病院の選び方」に関わるアドバイスが可能です。 また「医師・看護師とのコミュニケーションの取り方」で中々自分の言いたいことが伝わらない一方通行な言われ方・やり取りをした経験はありませんか?医療職種の考え方・言葉の中に何が含まれているのか、紐解くお手伝いも得意です。 様々な公的制度や対人コミュニケーションを円滑にするポイントを探し、暮らしのお手伝いになれる「相談員」としてご活用ください。 また、気軽に趣味の投稿も備忘録として増やしていきます。

- Comments -

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です