自分の気付きと振り返り(66)「あなたの思考の癖は、何ですか?」

日頃の仕事での気付きや、本やメディアなどの言葉で自分に引っかかった事を自分の言葉を追加して、備忘録的に書き留めます。
今回の言葉は「あなたの思考の癖は、何ですか?」というものです。
私達は、性格・考え方・価値観などで様々な個性が表れます。その個性を上手く自分でも使いこなしている人が居る一方で、自分の個性のせいで自信が持てなかったり、自分が嫌いになったりする方も居ます。
対人援助職をしていると様々な人と関わりますが、中には個人的に「厄介な人・付き合い難い人・面倒くさい人」と感じてしまう個性を持つ方々を対応する事も多くあります。
個人的に苦手という感情が入らない様に、仕事としてその方々と接する事は大前提ではあります。しかし、難癖を付けられたり、クレーマー気質だったり、話が二転三転したりする等、その人の個性や特徴が前面に出てしまうと、「厄介さんだなぁ」と正直感じてしまう私も居るのです。
そのような人と関わる中で、何故自分が厄介さんだなぁと感じるのかを私なりにアセスメントしていくと分かった事があります。それは、その人の個性・特性・言動は「思考の癖」が元になっているという事です。
思考の癖は、教育・親からの躾、本人を取り巻く力(物質的・社会的・経済的等)、世代的な考え方、その人が担う役割、人間関係などで培われます。
例えば、ある事象について同じように直面した二人が、瞬間的にネガティブに捉える人も居れば、逆にポジティブに捉える人が居るのは、その人が生来培ってきた思考の癖が要素になっている事が多いと考えられます。
この思考の癖は、幼少期から大人になるまでの間で、その人が生きていく上で自身を守る鎧のような役割を果たしています。大人になると、その鎧が無くても過ごしていけるのですが、その鎧を脱げずにいると、考え方が固執したり、場合によっては認知が歪んでいることに気が付けずに過ごしてしまう事があります。
思考の癖や認知の歪みがあると自認出来ると、人は考え方を見直したり、言動を見直したりすることが出来ます。しかし、それが出来ずに過ごしていくと、思考の癖は瞬間的な言葉や態度に出てしまい、それを自分でも止める事が出来ない為に、最終的に自分自身でも生き辛さを抱える要素に繋がります。
自分が生きやすくなるために、一度自分に問いかけてみませんか。「あなたの思考の癖は何ですか?」