自分の気付きと振り返り(70)「疲れと弱りは別の物」

日頃の仕事での気付きや、本やメディアなどの言葉で自分に引っかかった事を自分の言葉を追加して、備忘録的に書き留めます。
今回の言葉は「疲れと弱りは別の物」というものです。
対人援助職は感情労働者です。人と人の間で働く私たちは、様々な感情を扱いながら折り合いを付けていく為、しばしば心が疲れます。当たり前に「疲れ」を感じていましたが、ふとした時に疲れよりももっとダメージを追っている自分を感じたことがありました。
このような、活気もやる気も自己肯定感も低下して、感情も摩耗している自分を感じた時に、この言葉に出会いました。それが、「疲れと弱りは別の物」という言葉です。この言葉に出会い、自分の今の状態を言語化出来たと感じた時、とても救われた気がしました。そして今の状態に名前が付いたおかげで、「あぁ、自分は弱っているんだな」「弱った自分を大切にしなきゃ可哀想だ」と自分を労わる重要性に気が付けたきっかけの言葉にもなりました。
辞書などで「疲れ・弱り」という言葉を調べてみると、このような表現で整理出来ました。
【疲れ】
・肉体的または精神的な活動によって生じる不快感やだるさ、集中力や活動能力の低下。
・休養を求める状態。
・過度の活動や疾病によって引き起こされる。
・擬音で言うと「くたくた、へとへと、バテバテ」など。
【弱り】
・体力や気力が衰えること。病気や疲労などで、体が弱くなる状態。
・物事の力や勢いがなくなる。火力や雨脚などが弱まる様子。
・擬音で言うと「ふらふら、よろよろ、メソメソ」など。
仕事に一生懸命な人ほど、自身の疲れを見ないフリが出来てしまう方が多いように感じます。疲れは休息を取ることで比較的回復しやすいのですが、疲れを無視していくと蓄積していき、弱る状態に陥る事が多いと体験的に感じます。
弱るという状況は、自分を犠牲にしてしまう時間が多く、自分に向ける愛情も枯渇しているような事態ですから、元気な状態にまで回復するには時間がかかるのは当然です。
自分の体力的・精神的な状態を振り返り、弱りの状態に行く手前である疲れの状態で、自分に手当をしてあげたいなと改めて感じました。疲れには意識的に休息を取り、弱りには自分への愛情を感じられるような時間を取りたいと思いました。