自分の気付きと振り返り(72)「嫌だなと思う事を、嫌なままやらない」

日頃の仕事での気付きや、本やメディアなどの言葉で自分に引っかかった事を自分の言葉を追加して、備忘録的に書き留めます。
今回の言葉は「嫌だなと思う事を、嫌なままやらない」というものです。
仕事をしている時でも日常生活の中でも、日頃感じるちょっとした「モヤモヤ」は、誰しもあると思います。忙しさに気を取られて忘れられる程度の事であればさほど気になりませんが、私は忙しさのせいにしてそのモヤモヤを見ないフリしている事があります。自分と向き合うのが怖い時は正しくそれです。その忘れがたいモヤモヤを少しでも感じてしまうと、見過ごせなくなってしまう私が居るのも事実です。
私がモヤモヤを感じる事が多いケースは、概ね下記のような時です。
①自分が正しいと思い込んでいる時に別な良い意見を言われた時
②自分の間違いを他者からの指摘で明らかになった際に、最初に言い訳を考える自分を見つけた時
③自分の仕事に責任感を持ってやらない人が詭弁を語る時
④立場の上の者の感情論で振り回される理不尽を感じる時
前半の①・②は、「自分にがっかりし、相手を認めたくなくて不貞腐れる」自分に理由がある時で、後半の③・④は、「自分の仕事と感情に責任を取らず、相手のせいにする」相手に理由がある時だと整理しています。
相手は中々変わりませんので、モヤモヤを感じても自分に折り合いをつけて一歩前に進めるようにすることが必要でした。そんな中で出会った言葉が「嫌だなと思う事を、嫌なままやらない」というものでした。
これを聞いた時は、「なんて単純で、とても強い決意のある言葉なのだろう」と思いました。そして、頭で考えているだけではなく、自分に折り合いを付けて行動に移す事を促す言葉でもあると感じ、とても腑に落ちた感覚を得ました。
この言葉で得られた「モヤモヤに折り合いをつける考え方と行動」は下記の通りです。
①モヤモヤの裏にある「私の嫌」という感情や言動に気付く事
②その嫌な気持ちのままでいたら、私の気持ちが腐ることをまず理解する事
③「私の嫌」の中にある意味を見出して、どうやったら嫌じゃなくなるのかアイデアを考える事
④ここで自分が今出来る事は何か、得られるものは何かを見つけて行動する事
私たち人間は、思考よりも感情が優位に働く生き物です。そして、自分にメリットのある行動しかしない生き物です。それ故、とても単純な感情が根っこにあり、それを隠すように後付けで論理的に装う面倒な生き物でもあります。そんな面倒な私たちが、少しでもモヤモヤを感じても生きやすくなるようにするきっかけの1つが「嫌だなと思う事を、嫌なままやらない」という言葉だと振り返りました。