自分の気付きと振り返り(88)「選ぶ時の決意が生き方に影響を与える」
日頃の仕事での気付きや、本やメディアなどの言葉で自分の心に留まったもの、自分の振り返りの言葉などを取り上げて、備忘録的に書き留めます。
今回の言葉は「選ぶ時の決意が生き方に影響を与える」というものです。

仕事でもプライベートでも、自分の頭で考えないで流されてしまう事があります。なんとなく声の大きい方に流れたり、何となく嫌な感じを避けるようになったり、ごまかしている自分を見て見ぬふりしてそのまま流してしまったりと、今まで多くを経験しています。この状態の時の自分は、「自分の軸」で物事を決めていく覚悟が無い時だからこそ、「モヤモヤ」を感じる事も多いのだと思います。また、決心がつけられる勇気が無い時なのかもしれません。
このようなモヤモヤをそのまま放置させてしまいがちな私なのですが、「選ぶ時の決意が生き方に影響を与える」というフレーズに今回出会いました。この言葉に背中を押された私は、モヤモヤの正体をもう少し俯瞰したり、掘り下げたりと、自分自身と向き合ってみました。
すると、最終的には自分が避けたいと思ってしまう何か(デメリット・危険・不安・妬み・ひがみ・恐れ等)が訪れた時に、モヤモヤを感じて頭の中で自分の正当性を立証する為に思考を巡らせ、それを繰り返して現実を見ない様に逃げてしまうのだと気が付かされました。確かにこれでは、ひがんだり、妬んだり、自分自身が心地よい感覚にはなれそうにありません。この思考のループにとりつかれたままでは、生き方にも大きく影響しそうです。
しかし、モヤモヤを感じた自分自身が、自分の嫌な自分と向き合う事は、並大抵のことではないと思っています。人間はいつも心が強く居られるわけではありません。それでも、「モヤモヤを感じた=解決策や落とし所を探したら生き辛さが和らぐ」という思考にしていく事は、決してマイナスではないと思いますし、無策な強がりでは無いと思います。今の私が出来る具体策を考えて、妥当な落とし所を見つける為に、私自身の今と過去のすり合わせで未来に向かうイメージを持つ。これを対人援助職では「自己覚知」という言葉で集約されています。
自分が主体的に「選ぶ」という、能動的な自己決定のプロセスが、きっと私達の生き方にプラスの影響を与えていくと思います。そして、この自己決定のプロセスに勇気をもって臨んだその先は、何をどう選んでも決して間違いではないのだと思えます。これは、誰かの責任ではなく自分の責任をちゃんと感じられるからこそ、次の決心や覚悟にも繋がるのだと言えます。
モヤモヤを感じたら、一呼吸置いて、怖いけどちょっとずつでも、モヤモヤに近づいてみてはどうでしょう。一人ではそのモヤモヤに近づけない場合は、一緒に一歩近づく方法を考えますので、ぜひ声をおかけください。対人援助職は、多分その為に居る(要る)のだと私は思います。