「生き辛さを支える」ソーシャルワーカーの相談室

自分の気付きと振り返り(9)

 
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現在は医療機関で医療ソーシャルワーカーとして10年以上働いていおります。相談援助職の国家資格である「社会福祉士」の資格を持ち、介護保険制度のプロである「介護支援専門員」の資格も生かし、医療と福祉の両面で、生活すること、生きること、暮らすことのお手伝いを行っています。 中々人に言い辛い「お金にまつわること」を始めとすることや「社会保障制度」の活用の仕方や、「介護サービスのこと」「病院の選び方」に関わるアドバイスが可能です。 また「医師・看護師とのコミュニケーションの取り方」で中々自分の言いたいことが伝わらない一方通行な言われ方・やり取りをした経験はありませんか?医療職種の考え方・言葉の中に何が含まれているのか、紐解くお手伝いも得意です。 様々な公的制度や対人コミュニケーションを円滑にするポイントを探し、暮らしのお手伝いになれる「相談員」としてご活用ください。 また、気軽に趣味の投稿も備忘録として増やしていきます。

日頃の仕事での気付きや、本やメディアなどの言葉で自分に引っかかった事を自分の言葉を追加して、備忘録的に書き留めます。

今回の言葉は「自分を許せると、相手も許せるようになる」というものです。

今までの自分を振り返ると、中々自分自身を「許す」という事が出来ない人間でした。これは幼少期からの育ちのエピソードや、家庭教育が根底にあるのかなと感じます。

私の一例を挙げれば、他者との競争の中でとにかく「頑張る事が正しい」「頑張りは結果を生む」「結果を生むまで努力する事が評価される」という価値観で育てられていました。これは、ある側面では一定の結果を生み、強さを持った育ち方をする一方で、「ねばならない」という思考の縛りを自分にかけ続ける事になっています。

これら一例のような幼少期の刷り込まれた「価値観」は、ある側面では役に立つ部分がある一方で、自分も相手も傷つけてしまう部分があります。それは、慣れ親しんだ価値観は自分にとっての「当たり前」であるからこそ、相手に対してもこの価値観を押し付けてしまう事になりやすく、また自分にとっての当たり前だからこそ、押し付けていること自体に自分が気付けない場合が多いという部分です。

対人援助の仕事をしていく中で様々な人と出会いますが、往々にして自分が対応しにくさを感じる場面を振り返ると、私が勝手に「価値観が合わない変な人」と認識している事が多かったという部分に行きつきます。自分の価値観で人を当てはめて見ている事に気が付かず、勝手に審判をして決めつけていたからこそ、相手の理解に行きつかないのです。

これに気が付く前は、クライアントを勝手に罰してしまう事も自分がおり、その自分が支援者として失格だなと思う自己嫌悪に陥る事も多くありました。自分の価値観で自分を許せないのですから、相手も許せなくて当然でした。

今の私は、色々な経験を重ね、少しずつ自分を許せるようになってきました。「自分を許せると、相手も許せるようになる」という状態は、自分の価値観も相手の価値観も許容できるという事だと感じています。その結果、「私もOK」「あなたもOK」という心持ちになれて、とても楽になった事を実感しています。

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現在は医療機関で医療ソーシャルワーカーとして10年以上働いていおります。相談援助職の国家資格である「社会福祉士」の資格を持ち、介護保険制度のプロである「介護支援専門員」の資格も生かし、医療と福祉の両面で、生活すること、生きること、暮らすことのお手伝いを行っています。 中々人に言い辛い「お金にまつわること」を始めとすることや「社会保障制度」の活用の仕方や、「介護サービスのこと」「病院の選び方」に関わるアドバイスが可能です。 また「医師・看護師とのコミュニケーションの取り方」で中々自分の言いたいことが伝わらない一方通行な言われ方・やり取りをした経験はありませんか?医療職種の考え方・言葉の中に何が含まれているのか、紐解くお手伝いも得意です。 様々な公的制度や対人コミュニケーションを円滑にするポイントを探し、暮らしのお手伝いになれる「相談員」としてご活用ください。 また、気軽に趣味の投稿も備忘録として増やしていきます。

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