自分の気付きと振り返り(93)「仕事を捌くではなく味わう」
日頃の仕事での気付きや、本やメディアなどの言葉で自分の心に留まったもの、自分の振り返りの言葉などを取り上げて、備忘録的に書き留めます。
今回の言葉は「仕事を捌くではなく味わう」というものです。

この言葉に触れ私は、仕事に慣れていく中で効率的に「処理する」事になり過ぎてはいないかと改めて振り返りました。
日々多くの課題や問題が「仕事」として目の前に現れます。もちろん私の役割として、率先して課題を迎えに行く事も意識的にやります。しかし、矢継ぎ早にくる仕事が積み重なってしまうと、どうしても「早く処理したい」という思いに駆られてしまい、捌いていく速さを重視していく事が出てしまいます。
「捌く速さ」が生まれるのは悪い事ではありません。速さが生まれる根底には、課題に対する「優先順位」を付けていく事が必要で、その為には「アセスメント」が不可欠だからです。これはソーシャルワーカーの必要な技術です。しかし、いつしか仕事をする上で「捌く速さ」が価値基準にすり替わってしまうと、支援の質が低下し、最終的にはクライアントも同じ支援者も自分も擦り減らし、不幸にさせてしまいます。
この不幸の連鎖を止めていく為の気付きが「仕事を味わう」という視点だと思いました。日々仕事をしていく中で、捌いていく感覚が自分の中で気が付けた時に、一度自分の中で「仕事を味わっているか?」と投げかけてみます。その時の自分が仕事を無味無臭だと感じていたら、一度立ち止まってみる必要があります。自身が無味無臭だと感じる仕事をしているなら、必ずクライアントや同じ支援者にも「感じの悪さ」が伝わっていると思うからです。
仕事を味わうというプロセスは、自身が仕事に向き合う中で、ちゃんと自分の心のセンサーが働いている事を表していると思います。時にクライアントに反発されて苦い経験を共にしたり、時にクライアントの目標が達成した喜びを一緒に感じたりと、心のセンサーが働いていればこそ、様々な味を感じてきました。
クライアントの為にも自分自身の為にも、心のセンサーが良好に保てるよう、仕事に味わいを感じていたいなと改めて振り返りました。