「生き辛さを支える」ソーシャルワーカーの相談室

自分の気付きと振り返り(95)「人間って良いなと思える社会」

 
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現在は医療機関で医療ソーシャルワーカーとして10年以上働いていおります。相談援助職の国家資格である「社会福祉士」の資格を持ち、介護保険制度のプロである「介護支援専門員」の資格も生かし、医療と福祉の両面で、生活すること、生きること、暮らすことのお手伝いを行っています。 中々人に言い辛い「お金にまつわること」を始めとすることや「社会保障制度」の活用の仕方や、「介護サービスのこと」「病院の選び方」に関わるアドバイスが可能です。 また「医師・看護師とのコミュニケーションの取り方」で中々自分の言いたいことが伝わらない一方通行な言われ方・やり取りをした経験はありませんか?医療職種の考え方・言葉の中に何が含まれているのか、紐解くお手伝いも得意です。 様々な公的制度や対人コミュニケーションを円滑にするポイントを探し、暮らしのお手伝いになれる「相談員」としてご活用ください。 また、気軽に趣味の投稿も備忘録として増やしていきます。

日頃の仕事での気付きや、本やメディアなどの言葉で自分の心に留まったもの、自分の振り返りの言葉などを取り上げて、備忘録的に書き留めます。

今回の言葉は「人間って良いなと思える社会」というものです。

現代社会では、少子化による人口減少・超高齢多死社会による働き手の減少、税収の減少による公共インフラの維持困難、経済格差による貧困層の拡大など、多くの社会問題を抱えています。社会課題を解決する為に、AI技術の進歩は目覚ましく、最終的には人を介さずに様々なサービスを提供出来る方法が生み出され続けていきます。

人が従来通りの働き方では、全ての物事が維持出来なくなると予想された事で、あらゆる場所で効率化・省力化が求められています。無駄を省き、より少ない人手で効果的に働き、利益を最大化する事が必要不可欠になりました。

これらの考え方は、最終的に税金と深く関係してくる「教育・保健・医療・福祉分野」を始めとした「人が人を直接支援する分野」にも導入されており、現在積極的に「人じゃなくても出来る仕事」「人でなければ出来ない仕事」に仕分ける事から始まり、人がやる仕事においても、より効率的・省力的・効果的に出来るようになるソフトやハードが開発・導入されてきています。

これらの変化や進歩は大切だと思う反面、効率化と省力化や利益の最大化が世の中的に重視された結果、置き去りになるものが無いか不安を感じてしまいます。

例えば「社会的弱者」と呼ばれる人を取り巻く暮らしを例に挙げてみます。肉体的・心理的・経済的・環境的・社会的な元々のハンデキャップがある状況に加え、先に上げた無駄を排除する様々な取り組みから生まれる社会の余白の消失から、最終的に自己責任論のもと「弱者切り捨て」のような考え方が世の中の風潮として蔓延してしまうことで、今まで以上に生きる難易度が高くなってしまうのではないかと感じるのです。これでは、格差がより広がります。

社会の格差は、今後も存在し続けると思います。そして、人間を介さずに済む仕事も増え、人間が担うサービスは、今まで以上に価値を求められ、同時に価格も上昇していくと思います。社会的弱者は、そこにアクセスすら出来ない可能性があります。社会の変化のスピードに追い付けない人は、生き辛さを感じ続ける頻度が高くなるのだと思います。私だったら、「人間って、生きるのって、辛い」と感じてしまうと思いました。

今回取り上げた「人間って良いなと思える社会」という言葉は、最終的な社会の目標なのかなと思います。その目標を達成するための一つの手段は、政治なのだと思います。政治で解決できるものもあるでしょう。しかし、それが末端にまで行届くには時間がかかります。社会保障制度の中で仕事をする私達は、この制度を上手にクライアントの為に使い、クライアントが「人間って良いな」と思えるような暮らしの下支えをしていく事が出来る職業だと思います。

今年もまた1年、微力ながらも様々な場面においてクライアントと自分の為に、「人間って良いなと思える社会」に繋がるよう仕事に向き合おうと振り返りました。

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現在は医療機関で医療ソーシャルワーカーとして10年以上働いていおります。相談援助職の国家資格である「社会福祉士」の資格を持ち、介護保険制度のプロである「介護支援専門員」の資格も生かし、医療と福祉の両面で、生活すること、生きること、暮らすことのお手伝いを行っています。 中々人に言い辛い「お金にまつわること」を始めとすることや「社会保障制度」の活用の仕方や、「介護サービスのこと」「病院の選び方」に関わるアドバイスが可能です。 また「医師・看護師とのコミュニケーションの取り方」で中々自分の言いたいことが伝わらない一方通行な言われ方・やり取りをした経験はありませんか?医療職種の考え方・言葉の中に何が含まれているのか、紐解くお手伝いも得意です。 様々な公的制度や対人コミュニケーションを円滑にするポイントを探し、暮らしのお手伝いになれる「相談員」としてご活用ください。 また、気軽に趣味の投稿も備忘録として増やしていきます。

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