「生き辛さを支える」ソーシャルワーカーの相談室

自分の気付きと振り返り(71)「センスは知識に基づく予測である」

 
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現在は医療機関で医療ソーシャルワーカーとして10年以上働いていおります。相談援助職の国家資格である「社会福祉士」の資格を持ち、介護保険制度のプロである「介護支援専門員」の資格も生かし、医療と福祉の両面で、生活すること、生きること、暮らすことのお手伝いを行っています。 中々人に言い辛い「お金にまつわること」を始めとすることや「社会保障制度」の活用の仕方や、「介護サービスのこと」「病院の選び方」に関わるアドバイスが可能です。 また「医師・看護師とのコミュニケーションの取り方」で中々自分の言いたいことが伝わらない一方通行な言われ方・やり取りをした経験はありませんか?医療職種の考え方・言葉の中に何が含まれているのか、紐解くお手伝いも得意です。 様々な公的制度や対人コミュニケーションを円滑にするポイントを探し、暮らしのお手伝いになれる「相談員」としてご活用ください。 また、気軽に趣味の投稿も備忘録として増やしていきます。

日頃の仕事での気付きや、本やメディアなどの言葉で自分に引っかかった事を自分の言葉を追加して、備忘録的に書き留めます。

今回の言葉は「センスは知識に基づく予測である」というものです。

この言葉は、デザインコンサルタントの水野学さんの著書にある言葉です。センスが良いとされる人の行動は、一見すると感覚的なものに見えるが、実は過去の経験や知識に基づいて最適な選択をしていると水野さんは表現しています。

この言葉を相談援助職の仕事に当てはめていくと、私たちの分野では「アセスメント」による「感じの良いクライアント対応」が「センス」と言えるのではないかと感じました。

アセスメントは、クライアントを取り巻く「情報収集・分析・統合・判断」の一連の総体と考えます。まずは情報を収集してそのケースにまつわるデータを蓄積していく所から始まります。そのデータがある側面だけの情報であれば、データ量も少なく、次の段階に至る分析の範囲も狭まり、それぞれの情報を結び付けていく統合の課程で気付きも乏しく、結果的に判断根拠に欠ける状況を生み出します。

今回の振り返りで、「対人援助職のセンス」は、単に生まれつきの才能などではなく、アセスメントを駆使して、クライアントに向き合う中で知識・経験の蓄積によって磨かれる「後天的な能力」という部分も大いにあると改めて整理出来ました。また、「センスは磨くもの」であるという事も、後輩へ伝える立場の人間としても励みになる言葉です。

私も対人援助職を続ける限り、感じの良い(センスの良い)ソーシャルワーカーで居られる様に行動し、その要素を次に伝えて行けるようにしたいと思いました。

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現在は医療機関で医療ソーシャルワーカーとして10年以上働いていおります。相談援助職の国家資格である「社会福祉士」の資格を持ち、介護保険制度のプロである「介護支援専門員」の資格も生かし、医療と福祉の両面で、生活すること、生きること、暮らすことのお手伝いを行っています。 中々人に言い辛い「お金にまつわること」を始めとすることや「社会保障制度」の活用の仕方や、「介護サービスのこと」「病院の選び方」に関わるアドバイスが可能です。 また「医師・看護師とのコミュニケーションの取り方」で中々自分の言いたいことが伝わらない一方通行な言われ方・やり取りをした経験はありませんか?医療職種の考え方・言葉の中に何が含まれているのか、紐解くお手伝いも得意です。 様々な公的制度や対人コミュニケーションを円滑にするポイントを探し、暮らしのお手伝いになれる「相談員」としてご活用ください。 また、気軽に趣味の投稿も備忘録として増やしていきます。

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