「生き辛さを支える」ソーシャルワーカーの相談室

自分の気付きと振り返り(113)「ヒトを尊重し,コトを調整する」

 
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現在は医療機関で医療ソーシャルワーカーとして10年以上働いていおります。相談援助職の国家資格である「社会福祉士」の資格を持ち、介護保険制度のプロである「介護支援専門員」の資格も生かし、医療と福祉の両面で、生活すること、生きること、暮らすことのお手伝いを行っています。 中々人に言い辛い「お金にまつわること」を始めとすることや「社会保障制度」の活用の仕方や、「介護サービスのこと」「病院の選び方」に関わるアドバイスが可能です。 また「医師・看護師とのコミュニケーションの取り方」で中々自分の言いたいことが伝わらない一方通行な言われ方・やり取りをした経験はありませんか?医療職種の考え方・言葉の中に何が含まれているのか、紐解くお手伝いも得意です。 様々な公的制度や対人コミュニケーションを円滑にするポイントを探し、暮らしのお手伝いになれる「相談員」としてご活用ください。 また、気軽に趣味の投稿も備忘録として増やしていきます。

日頃の仕事での気付きや、本やメディアなどの言葉で自分の心に留まったもの、自分の振り返りの言葉などを取り上げて、備忘録的に書き留めます。

今回の言葉は「ヒトを尊重し、コトを調整する」というものです。

「ソーシャルワーカーってどんな仕事?」と言われると、中々自分の仕事を自分の言葉で説明しにくいのが、この職種の特徴かなと私は思います。

ソーシャルワークの国際定義について、「日本ソーシャルワーカー連盟(JFSW)」では、その定義の日本語訳を掲載しています。一部を下記に抜粋してみます。

[ソーシャルワークのグローバル定義(日本語訳の一部抜粋)]

・ソーシャルワークは、社会変革と社会開発、社会的結束、および人々のエンパワメントと解放を促進する、実践に基づいた専門職であり学問である。

・社会正義、人権、集団的責任、および多様性尊重の諸原理は、ソーシャルワークの中核をなす。

・ソーシャルワークの理論、社会科学、人文学、および地域・民族固有の知を基盤として、ソーシャルワークは、生活課題に取り組みウェルビーイングを高めるよう、人々やさまざまな構造に働きかける。

・この定義は、各国および世界の各地域で展開してもよい。

ソーシャルワークを仕事とするソーシャルワーカーの私でも、この文面は難解で、かつ何を仕事としているのか想像しがたいのが正直なところです。

そのため、私が扱える言葉で、今の私が担っているソーシャルワークやソーシャルワーカーの仕事を言語化するように努めてきました。今までは下記のような表現で、私はクライエントや仕事仲間に仕事の説明をしてきました。

[私の仕事(ソーシャルワーカー)とは]

・クライアントが抱える「生き辛さ」に対して、自分自身で課題に立ち向かえるようになるための、お手伝いをする役割です。

・相談者と、相談者を取り巻く環境を理解し、課題解決のための「交通整理」をします。

・相談者が、人として「居るだけで」大切に扱われる環境・状況となれる様に、様々な解決方法を一緒に考えて行動します。

・コミュニケーションを駆使して「人・思い・資源・情報」を繋いでいきます。

先に上げたグローバル定義よりは、もう少し実践に近く、想像しやすくなってきたのかなと思います。でもまだまだ長い文面で、分かりにくさは残ますよね。

ここ最近の私は、今まで私が表現してきたこれらの言葉の他に、もう少し短くて分かりやすい、ソーシャルワークを表現するキャッチコピーのような言葉を見つけました。その言葉が今回のタイトルでもある「ヒトを尊重し、コトを調整する」というものです。

「ヒトの尊重」には、目の前のクライエントやその家族はもちろんの事、同じ支援者や関わる登場人物全ての「ヒト」を指します。課題解決のためにヒトを繋ぐという行動には、大前提でヒトを尊重するという立ち位置が無くては始まりません。

また、クライエントやその家族を取り巻く課題への解決には、支援対象者の自己責任に着目するのではなく、その環境に着目し、環境の調整という方法で解決可能な課題に変化させて、扱いやすくなるように働きかけていきます。

これら「ヒト・コト」の関係性の接点に関わり続けていくことがソーシャルワークであり、それを仕事にしているのがソーシャルワーカーなのだと今は考えています。

言いあらわすのは簡単ですが、実際にこの仕事はヒトならではの様々な感情が介在します。私も含め登場人物ごとに、決して快い感情だけではありませんので、一筋縄ではいかないのが現状です。だからこそ、登場する様々なヒト達の心理的安全性を守りながら、コトを進めて行く必要があります。

まだまだ私の仕事は、多様性に満ちて終わりがなく、面倒な部分も沢山あるけれど、奥深いこの仕事の魅力にハマっているのだなあと新ためて振り返りました。

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現在は医療機関で医療ソーシャルワーカーとして10年以上働いていおります。相談援助職の国家資格である「社会福祉士」の資格を持ち、介護保険制度のプロである「介護支援専門員」の資格も生かし、医療と福祉の両面で、生活すること、生きること、暮らすことのお手伝いを行っています。 中々人に言い辛い「お金にまつわること」を始めとすることや「社会保障制度」の活用の仕方や、「介護サービスのこと」「病院の選び方」に関わるアドバイスが可能です。 また「医師・看護師とのコミュニケーションの取り方」で中々自分の言いたいことが伝わらない一方通行な言われ方・やり取りをした経験はありませんか?医療職種の考え方・言葉の中に何が含まれているのか、紐解くお手伝いも得意です。 様々な公的制度や対人コミュニケーションを円滑にするポイントを探し、暮らしのお手伝いになれる「相談員」としてご活用ください。 また、気軽に趣味の投稿も備忘録として増やしていきます。

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