自分の気付きと振り返り(105)「自分らしく幸せに生きる権利が人権」
日頃の仕事での気付きや、本やメディアなどの言葉で自分の心に留まったもの、自分の振り返りの言葉などを取り上げて、備忘録的に書き留めます。
今回の言葉は「自分らしく幸せに生きる権利が人権」というものです。

対人援助職を仕事としていく中で、様々な場面で「人権」や「権利擁護」という言葉に出会います。もちろんこれらの言葉の辞書的な意味は調べる事が出来ますが、日本国憲法で定められている「基本的人権」を例に挙げても、その言葉の意味の広さと概念的な表現により、今まで私は自分の中でしっくりとくる表現が見つからずにいました。
そんな中で、今回参加をさせていただいた研修会の中で出会ったのが、「自分らしく幸せに生きる権利が人権」という言葉でした。人間が生きていく上で憲法に保障されているこの「人権」を、表現としてとても端的に簡潔に言い表してくれたこの言葉が、今回とても心に残りました。
自分が他者に否定されることがなく、私が私のために、幸せだと感じて生きることが出来る権利が守られる。この幸せが脅かされる環境や状況に遭遇しやすい「クライエント」を支えるための行動が「権利擁護」だと解釈すると、改めて自分が携わる「対人援助」という仕事に対して、襟を正して向き合わなければと感じました。
ただ、人権を振りかざして何をしてもいい訳ではないのも明らかです。人がそれぞれの置かれた状況において幸せだと感じて生きる上で、「その生き方により他人に迷惑をかけない範囲」という制限がちゃんとある事を理解していなければ、単なる「わがまま」になってしまいます。
1人の人権が他者の人権を侵害する事が無いように考えて行動をする事で、皆が人権を保つ事に参加していくのだと思います。
個人主義的で、余裕も余力も無い社会において、皆が自分らしく幸せに生きる権利をどこまで形にしていけるかは、正直分からないし、自分に出来る事はほんの僅かです。だからこそ研修会という場で、そこに参加した方々が同じように気付きを得られた事は、「自分に出来るほんの僅が少し広がった」大切な時間だったのだなと振り返りました。