「生き辛さを支える」ソーシャルワーカーの相談室

本の感想(3)

 
この記事を書いている人 - WRITER -
現在は医療機関で医療ソーシャルワーカーとして10年以上働いていおります。相談援助職の国家資格である「社会福祉士」の資格を持ち、介護保険制度のプロである「介護支援専門員」の資格も生かし、医療と福祉の両面で、生活すること、生きること、暮らすことのお手伝いを行っています。 中々人に言い辛い「お金にまつわること」を始めとすることや「社会保障制度」の活用の仕方や、「介護サービスのこと」「病院の選び方」に関わるアドバイスが可能です。 また「医師・看護師とのコミュニケーションの取り方」で中々自分の言いたいことが伝わらない一方通行な言われ方・やり取りをした経験はありませんか?医療職種の考え方・言葉の中に何が含まれているのか、紐解くお手伝いも得意です。 様々な公的制度や対人コミュニケーションを円滑にするポイントを探し、暮らしのお手伝いになれる「相談員」としてご活用ください。 また、気軽に趣味の投稿も備忘録として増やしていきます。

今回の本は講談社から出版された「挑戦 常識のブレーキをはずせ」という山中伸弥さんと藤井聡太さんの対談本。

印象に残ったのは下記内容。

【自分の専門分野に閉じこもらない】
・正解は一つではなく、人とのコミュニケーションの中で相手によって変わるものがある。専門分野だけで考えると、思考が固まり、自分で限界を決めてしまうところがある。
・多面性のある事象であるはずが、専門分野に特化すると、専門以外を受け入れなくなってしまう「専門バカ」になっていく部分がどうしてもある。これが「こだわり」や「固執」を生み出し、自身の思考が縛られていく事に繋がる。

【人間が優位性を保てる分野がある】
・将棋やチェスでは、AIと人間の対決が取り上げられ、対局を行うと最終的にAIに軍配があがる。限られた場面で瞬時に何万通りもの選択肢を演算し、最も効果的な手を打つことは人間の演算能力よりもAIは有利である。
・しかし、創造、創作、アイデアは、AIにはまだ難しい。AIを使いこなし、さらなる創造をするのは人間。AIは創造したものを評価出来ない。

【AIと人間の付き合い方】
・AIは、考え方の常識を外して、人の思考の枠組みの自由度をあげる。
・人間には、「美意識」や「直感」もある。AIの導き出した答えを鵜吞みにせず、自分の中で解釈しようと思考した先に、新たなAIとの付き合い方が生まれる。AI時代の人間のセンスは、AIとの付き合い方でも磨かれていくのだと思う。
・AIを使いこなす人は、同時に、人間だけで考えていくと、常識内でしか解釈できなくなってしまう怖さにも気がつく。

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現在は医療機関で医療ソーシャルワーカーとして10年以上働いていおります。相談援助職の国家資格である「社会福祉士」の資格を持ち、介護保険制度のプロである「介護支援専門員」の資格も生かし、医療と福祉の両面で、生活すること、生きること、暮らすことのお手伝いを行っています。 中々人に言い辛い「お金にまつわること」を始めとすることや「社会保障制度」の活用の仕方や、「介護サービスのこと」「病院の選び方」に関わるアドバイスが可能です。 また「医師・看護師とのコミュニケーションの取り方」で中々自分の言いたいことが伝わらない一方通行な言われ方・やり取りをした経験はありませんか?医療職種の考え方・言葉の中に何が含まれているのか、紐解くお手伝いも得意です。 様々な公的制度や対人コミュニケーションを円滑にするポイントを探し、暮らしのお手伝いになれる「相談員」としてご活用ください。 また、気軽に趣味の投稿も備忘録として増やしていきます。

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