「生き辛さを支える」ソーシャルワーカーの相談室

本の感想(5)

 
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現在は医療機関で医療ソーシャルワーカーとして10年以上働いていおります。相談援助職の国家資格である「社会福祉士」の資格を持ち、介護保険制度のプロである「介護支援専門員」の資格も生かし、医療と福祉の両面で、生活すること、生きること、暮らすことのお手伝いを行っています。 中々人に言い辛い「お金にまつわること」を始めとすることや「社会保障制度」の活用の仕方や、「介護サービスのこと」「病院の選び方」に関わるアドバイスが可能です。 また「医師・看護師とのコミュニケーションの取り方」で中々自分の言いたいことが伝わらない一方通行な言われ方・やり取りをした経験はありませんか?医療職種の考え方・言葉の中に何が含まれているのか、紐解くお手伝いも得意です。 様々な公的制度や対人コミュニケーションを円滑にするポイントを探し、暮らしのお手伝いになれる「相談員」としてご活用ください。 また、気軽に趣味の投稿も備忘録として増やしていきます。

本の感想です。今回はKADOKAWAから出版された「ボクはやっと認知症のことがわかった」という本。

この本は、長谷川式簡易知能評価スケール(HDS-R)を作った医師の長谷川和夫さんへ、読売新聞記者の猪熊律子さんがインタビューをしたものを書籍化したものです。

この本の中で感じた印象は、「認知症研究の第一人者の長谷川和夫さんのことばは終始優しい」ということ。心に留まった内容は下記の通り。

<心に留まった内容>

・認知症の人の言葉をよく聴いてほしい。聴くということは、待つということ。待つということは、その人に時間を差し上げること。

・認知症の方は、暮らす環境により、手間がかかる人になるか、個性的な人になるか。

・認知症の人は、周囲の人間や社会の寛容さ、包摂する力の有無や程度を映し出す鏡のような存在

・認知症の人も、日々耐えている。人が急に昨日今日変わるわけではない。自分が住んでいる世界は今も地続きで、昨日から今日へと自分自身は続いている。

・認知症の方と関わりを持つと、イライラしたり、関わりたくなかったり、見たくなかったり、そんな自分が嫌だったり。この感情は、家族に対してならなおのこと。

・認知症の人は我慢している。自分にも、環境にも。だから、楽しいこと、嬉しいこと、必要だ。
これは、自分たちの今と同じ。だから、自分たちのくらしの延長線なんだと思う。

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現在は医療機関で医療ソーシャルワーカーとして10年以上働いていおります。相談援助職の国家資格である「社会福祉士」の資格を持ち、介護保険制度のプロである「介護支援専門員」の資格も生かし、医療と福祉の両面で、生活すること、生きること、暮らすことのお手伝いを行っています。 中々人に言い辛い「お金にまつわること」を始めとすることや「社会保障制度」の活用の仕方や、「介護サービスのこと」「病院の選び方」に関わるアドバイスが可能です。 また「医師・看護師とのコミュニケーションの取り方」で中々自分の言いたいことが伝わらない一方通行な言われ方・やり取りをした経験はありませんか?医療職種の考え方・言葉の中に何が含まれているのか、紐解くお手伝いも得意です。 様々な公的制度や対人コミュニケーションを円滑にするポイントを探し、暮らしのお手伝いになれる「相談員」としてご活用ください。 また、気軽に趣味の投稿も備忘録として増やしていきます。

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