「ソーシャルワーカー」ってどんな仕事?
皆様こんにちは。今回は「ソーシャルワーカー」という、そもそもの仕事に着目して話をしていきたいと思います。
ただ、今から書かせていただくものは、あくまでも「私が経験してきたこと」をベースにしている部分が多いため、「もっと違う仕事もしているよ」「こんな事はしていないよ」など、同業者の方から見ればご至らない内容になる事もありますので、あらかじめご了承下さいね。さて始めましょう。
<「ソーシャルワーカー」とは「繋ぐ人」だと私は考えています>
私たちの仕事には「倫理綱領」という、倫理的法令を遵守する方針として、要点を規定したものがあります。その中にソーシャルワークを定義した文章があり、下記のように書かれています。
[ソーシャルワーカーの定義]
・ソーシャルワーク専門職は、人間の福利(ウェルビーイング)の増進を目指して、社会の変革を進め、人間関係における問題解決を図り、人びとのエンパワーメントと解放を促していく。
・ソーシャルワークは、人間の行動と社会システムに関する理論を利用して、人びとがその環境と相互に影響し合う接点に介入する。
・人権と社会正義の原理は、ソーシャルワークの拠り所とする基盤である。
※ 国際ソーシャルワーカー連盟採択の「ソーシャルワークの定義」(2000年7月)を参照。
中々難しい言葉です。私も大学で学んでいた時には、まったくピンとくる言葉ではありませんでした。そして、今もなお、この言葉を自分の言葉と態度でどのように表現していこうか悩んでいる最中です。
しかし、ソーシャルワーカーとして覚悟を決めて働いていくうちに、今の私なりにこの言葉の意味を下記のように解釈するようになりました。
[今の私で解釈したソーシャルワーカーの定義]
・ソーシャルワーカーは、相談者の困りごとに対して、自身で立ち向かえるようになることをお手伝いするのが役割である。
・ソーシャルワーカーは、コミュニケーションを手段にして、相談者と、相談者を取り巻く環境に関心を寄せ、理解し続ける努力をする。
・ソーシャルワーカーは、人として大切に扱われる環境・状況に相談者が身を置けるように、人・思い・資源・情報を繋いでいくこと。
私の中では難しかった定義の内容を、現場で働く一人のソーシャルワーカーとして、このような言葉にして仕事に臨んでおります。今後私自身のソーシャルワーカーとしての力が良い方向に変化出来たら、もっと違う解釈や言葉になるかもしれません。
このような価値観をもって、日々の仕事に奔走しております。次回はこの「ソーシャルワーカー」という基本の視点から、より専門分野に特化した「医療関係」や「介護関係」のフィールドで働くソーシャルワーカーの仕事について触れてみたいと思います。