「生き辛さを支える」ソーシャルワーカーの相談室

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「医療ソーシャルワーカー」ってどんな仕事?

 
この記事を書いている人 - WRITER -
ゆき
現在は医療機関で医療ソーシャルワーカーとして10年以上働いていおります。相談援助職の国家資格である「社会福祉士」の資格を持ち、介護保険制度のプロである「介護支援専門員」の資格も生かし、医療と福祉の両面で、生活すること、生きること、暮らすことのお手伝いを行っています。 中々人に言い辛い「お金にまつわること」を始めとすることや「社会保障制度」の活用の仕方や、「介護サービスのこと」「病院の選び方」に関わるアドバイスが可能です。 また「医師・看護師とのコミュニケーションの取り方」で中々自分の言いたいことが伝わらない一方通行な言われ方・やり取りをした経験はありませんか?医療職種の考え方・言葉の中に何が含まれているのか、紐解くお手伝いも得意です。 様々な公的制度や対人コミュニケーションを円滑にするポイントを探し、暮らしのお手伝いになれる「相談員」としてご活用ください。

皆様こんにちは。さて今回は、ソーシャルワーカーの中でも、医療機関で働くソーシャルワーカーについて皆様に知って頂きたいと思い書かせていただきます。医療機関で働くソーシャルワーカーは「医療ソーシャルワーカー」と呼ばれています。

以前のブログで「ソーシャルワーカーは繋ぐ人」だと書かせていただきました。今回も、もちろん私が体感していることや倫理綱領などを自身で解釈したことも含めて書かせていただきますので、医療ソーシャルワーカーの先輩方などから見れば不足ある内容かもしれません。

今回もなるべく、皆様に知って頂き、ソーシャルワーカーを活用して頂きたいという思いから書かせていただきますので、ご容赦頂ければと思います。それでははじめてまいりましょう。

 

<医療ソーシャルワーカーは、医療専門職集団の中にいる福祉の専門職です>

医療機関は、医師・看護師を始め、検査技師・セラピストなど、様々な医療専門職が集う場所です。その中において医療ソーシャルワーカーは、社会福祉を専門に対人援助を行う福祉専門職だと考えています。

医療機関は、「治療」を行う事が役割ではありますが、患者さんとその家族はその治療の経過の中で「暮らし」を考えるタイミングが必ずあります。治療から暮らしへの移行時期において、医療ソーシャルワーカーは、クライアント(患者さんやその家族など)と一緒に、どのように医療と付き合いながら暮らすかを考えていくお手伝いを行います。どのような仕事をしているか、もう少し具体的にしていきたいと思います。

 

<医療ソーシャルワーカーの仕事は、大きく分けて「3つ」に大別出来ます>

医療ソーシャルワーカーの仕事は、大きく3つに分けて考えることが出来ると思っています。それは「医療相談業務」「地域連携業務」「退院支援業務」です。さっそく解説してまいります。

 

【「医療相談業務」は、病院の何でも相談窓口です】

医療機関には、様々な専門職がいて、それぞれに専門とする分野と、その専門に付随する近接分野を理解しながら支援にあたっています。クライアントにとっては、「この人にはこの内容を聞いたら答えてくれる」という漠然とした区分けをしながらご相談をされると思います。しかし、各医療機関では、それぞれの専門に関して思っているよりも細分化されていたり、逆に複数の分野を横断的に関わっていたり、分かりにくい場合があります。

医療ソーシャルワーカーは、基本的には「自分の所属する医療機関内部」と「地域の医療機関の状況や社会資源」を把握して仕事をしております。それゆえ、「迷ったら相談員に相談してみる」くらいの気軽さでも良いと思っています。是非「話しかけやすい医療ソーシャルワーカー」を皆様も見つけて頂ければと思います。

また、治療を受けている皆様が「誰に相談していいか分からない」「心配で話を聞いてほしい」「情報が欲しい」「治療費が払えないかもしれない」「退院しても今まで通り暮らせない」など、具体的に困っている場合にも是非お声がけ下さい。個人情報の厳守はもちろんのこと、基本的な相談に費用はかかりません。

 

【「地域連携業務」は、患者さんの望む医療を提供出来る場所への橋渡しをします】

皆様の中で、「かかりつけ病院」を持っている方も多いかと思います。逆に「近くの病院」だから来てみたという方もいるでしょう。医療機関は、それぞれ地域の中で「役割」があり、1つの医療機関で全ての治療が出来る仕組みになっていないのが現状です。そのため、「より高度な検査や手術を望む」ことや、「長期的な療養が必要になった」など、それぞれの専門分野が対応できる医療機関に患者さんが望むように「繋ぐ」ことが必要になります。医療ソーシャルワーカーはその橋渡しも業務の1つになっています。

 

【「退院支援業務」は、入院中から退院後の「暮らし」を考えて一緒に準備をします】

患者さん自身、または患者さんのご家族の方にとって「入院」ということは、とても重大な事で私たちの暮らしから考えれば「非日常」の出来事だと思います。命の危機を脱する為の治療や、骨折を始めとする手術など、入院治療は多岐に渡ります。年々入院期間は短くなっておりますが、それでも一旦「非日常」の状態に至った体と心は、「日常」を取り戻すためにはとても力がいる事だと思います。そしてそれを支えるご家族も同様だと思います。

医療的な治療が功を奏してくれば、その治療の経過の中で「暮らし」を考えるタイミングがやってきます。その時に、入院前の暮らし方に戻れる方と、それが難しい方の両方がいらっしゃいます。特にご高齢の方は、入院をきっかけに入院前の暮らし方では生き辛い場合があります。医療ソーシャルワーカーは、その生き辛さについて、患者さんとそのご家族からお話を伺いながら、どのような生活支援の方法が今後の生活が生きやすくなるかを一緒に考えます。所属組織の活用が出来る方法を考えたり、利用出来る地域の社会資源があれば情報提供を行い、さらに専門の分野(障害分野・福祉分野など)に繋ぐことが業務になっています。

 

<医療ソーシャルワーカーは、実は色々な場所に居るのです>

このように、相談窓口としての役割をする医療ソーシャルワーカーは、病院の中では様々な看板の場所に所属しています。

各医療機関により看板の名前は違いますが、多くは「医療相談室」や「地域医療連携室」や「入退院支援室」や「患者サポートセンター」という名称の場所に所属していることが多いです。皆様が医療機関に足を運ばれる際には、これらの相談窓口があるかどうか、ご確認いただければ幸いです。

 

<医療ソーシャルワーカーは、病院の中の「コンシェルジュ」のような存在>

医療ソーシャルワーカーの仕事の概要について皆様に知って頂きたくて、このようにご説明をさせていただきましたが、医療ソーシャルワーカーの仕事を百貨店に例えると「コンシェルジュ」のような立ち位置と考えて頂くと分かりやすいかもしれません。

皆様が抱える「相談」は、基本的には「話しにくい内容」であることが殆どだと思います。相談窓口に来ていただけるだけでも大丈夫ですし、内容を皆まで言わずに「医療ソーシャルワーカーと話がしたい」とだけ言って頂けるだけでも十分です。病室にお伺いすることも出来ますので、是非一声かけてみてください。きっと皆様の言葉や思いを医療ソーシャルワーカーは全身で聴いてくれるはずです。ぜひ活用してみてください。

この記事を書いている人 - WRITER -
ゆき
現在は医療機関で医療ソーシャルワーカーとして10年以上働いていおります。相談援助職の国家資格である「社会福祉士」の資格を持ち、介護保険制度のプロである「介護支援専門員」の資格も生かし、医療と福祉の両面で、生活すること、生きること、暮らすことのお手伝いを行っています。 中々人に言い辛い「お金にまつわること」を始めとすることや「社会保障制度」の活用の仕方や、「介護サービスのこと」「病院の選び方」に関わるアドバイスが可能です。 また「医師・看護師とのコミュニケーションの取り方」で中々自分の言いたいことが伝わらない一方通行な言われ方・やり取りをした経験はありませんか?医療職種の考え方・言葉の中に何が含まれているのか、紐解くお手伝いも得意です。 様々な公的制度や対人コミュニケーションを円滑にするポイントを探し、暮らしのお手伝いになれる「相談員」としてご活用ください。

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