自分の気付きと振り返り(38)

日頃の仕事での気付きや、本やメディアなどの言葉で自分に引っかかった事を自分の言葉を追加して、備忘録的に書き留めます。
今回の言葉は「想像力でクライアントをみる」というものです。
対人援助職として日々色々な方と出会います。そのクライアントとの出会いの中では、時間の許す範囲でなるべくクライアント自身に語ってもらえるように気を付けています。まずは自身が語る言葉をしっかり耳を傾ける事が基本です。その対応は必ずしもクライアント自身が満足する時間ではないかもしれませんが、クライアントのやり取りが一方通行にならないように、説明だけにならないように注意を払っています。
ソーシャルワーカーは、クライアントと毎日顔を合わせて対応する事はほぼありませんので、お会いできる機会も貴重だと捉えます。そして、当たり前でもありますが、クライアント自身が語る言葉は、決して言葉だけの意味ではないという事にも注意が必要です。だからこそ、クライアントにお会いできる時は、クライアントを理解しようとする様々なアンテナの感度を高くしていくように心がけています。
例えば、クライアントの「目線」「態度」「服装」「恰好」「姿勢」「表情」「声のトーン」「言葉使い」「言葉の間」など、クライアント自身が語る言葉の中身以外でも、これらの情報からクライアントをアセスメントしていきます。そして、病状・体調の変化、家族の状況や経済状況、価値観など照らし合わせて、クライアントが形作られた背景を知る手がかりを掴もうと努力します。
人は、他者に自分の事を100%開示する事はありません。そして、Aという事実があったとしても、クライアントにとってはBという捉え方をしていることが往々にしてあります。(捉え方の違いや癖)更に、Cさんに話した事と、Dさんに話した事は、同じ出来事でも違う(関係性による表現の変化)という事も多くありますし、それが当たり前です。
だからこそ対人援助職は、人を理解する上で・クライアントを知る上で、「想像力でみる」という事を意識しなければいけないなと日々感じています。その具体的な第一歩目が、「クライアントの語る言葉の裏側」も理解しようとする姿勢なのだと私は思います。
「みる」という言葉には、様々な意味があります。(見る・視る・観る・診る)今回の振り返りをきっかけに、改めて「想像力でクライアントをみる」を意識したいと思いました。