「生き辛さを支える」ソーシャルワーカーの相談室

自分の気付きと振り返り(47)「私の熱量を伝える」

2025/04/12
 
この記事を書いている人 - WRITER -
現在は医療機関で医療ソーシャルワーカーとして10年以上働いていおります。相談援助職の国家資格である「社会福祉士」の資格を持ち、介護保険制度のプロである「介護支援専門員」の資格も生かし、医療と福祉の両面で、生活すること、生きること、暮らすことのお手伝いを行っています。 中々人に言い辛い「お金にまつわること」を始めとすることや「社会保障制度」の活用の仕方や、「介護サービスのこと」「病院の選び方」に関わるアドバイスが可能です。 また「医師・看護師とのコミュニケーションの取り方」で中々自分の言いたいことが伝わらない一方通行な言われ方・やり取りをした経験はありませんか?医療職種の考え方・言葉の中に何が含まれているのか、紐解くお手伝いも得意です。 様々な公的制度や対人コミュニケーションを円滑にするポイントを探し、暮らしのお手伝いになれる「相談員」としてご活用ください。 また、気軽に趣味の投稿も備忘録として増やしていきます。

日頃の仕事での気付きや、本やメディアなどの言葉で自分に引っかかった事を自分の言葉を追加して、備忘録的に書き留めます。

今回の言葉は「私の熱量を伝える」というものです。

私は対人援助の仕事をしていると、クライアントと関わる中で「何とかしていきたい!」と思う場面に幾度も遭遇します。クライアント自身の話を伺い、その背景を知り、様々なエピソードを知る中で、私自身の心が震え、「このクライアントに出来る最善の対応や方法は何か?」という思いが更に拍車がかかります。

このような支援者としての熱量は、私一人だけが持っていても、クライアントにとってはあまり効果的ではありません。なぜなら、クライアントを支えるのは支援者チーム全員であるため、仮に私一人が熱量高く動いていても、他のチームメンバーは、「普段通り」になってしまう事が多いのです。また、私一人でその熱量を維持し続けるのにも限界があります。だからこそ、自分が感じた思いや熱量は、チームのメンバーとエピソードと一緒に共有する事を私は心掛けています。

このような行動は、支援者チームの支援の方向性を同じ向きにさせてくれます。同時に熱量が伝播したチームメンバーが徐々に増える事で、行動や意思決定も早くなり、チーム全体のパフォーマンスが高くなります。熱量をチームに伝えられ、それが広がりを見せれば、チーム全体の熱量となり動き出します。それが出来れば、ソーシャルワーカーはまたチームが次のステップに移ることや、次の課題解決の為に動くことが出来るようになります。

ソーシャルワーカーとして自分の熱量を感じたなら、少しずつでも言葉にして、チームに届けてみる事が大切だと思います。私の熱量を伝える事が出来たなら、私もチームのメンバーも、きっと「本気」になっていけるし、仕事が楽しくなると思っています。熱量を伝え、メンバー皆の「支援者としてのエンジン」を回す「火付け役」になれるように心がけていきたいと振り返りました。

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現在は医療機関で医療ソーシャルワーカーとして10年以上働いていおります。相談援助職の国家資格である「社会福祉士」の資格を持ち、介護保険制度のプロである「介護支援専門員」の資格も生かし、医療と福祉の両面で、生活すること、生きること、暮らすことのお手伝いを行っています。 中々人に言い辛い「お金にまつわること」を始めとすることや「社会保障制度」の活用の仕方や、「介護サービスのこと」「病院の選び方」に関わるアドバイスが可能です。 また「医師・看護師とのコミュニケーションの取り方」で中々自分の言いたいことが伝わらない一方通行な言われ方・やり取りをした経験はありませんか?医療職種の考え方・言葉の中に何が含まれているのか、紐解くお手伝いも得意です。 様々な公的制度や対人コミュニケーションを円滑にするポイントを探し、暮らしのお手伝いになれる「相談員」としてご活用ください。 また、気軽に趣味の投稿も備忘録として増やしていきます。

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