自分の気付きと振り返り(123)「組織にいる自分に違和感がある」
日頃の仕事での気付きや、本やメディアなどの言葉で自分の心に留まったものを取り上げます。また、自分の振り返りの言葉なども備忘録的に書き留めます。
今回の言葉は「組織にいる自分に違和感がある」というものです。

この言葉にドキッとしたのは、たぶん私だけではないと思って備忘録的に書いています。
キャリア的に管理者の立場となり、所属部門の管理と他部門との調整を行う状況となりました。自分の裁量権が若干広がった反面、会議も増えました。そのような中で、組織に求められる数値と現場でやりたいこと、今の自分のポジションでしかできない提案を模索し、組織内外のコミュニケーション・意思決定の調整に、色々な折り合いを付けて仕事をしている状況です。この状況において、最初私は、
・自分は現場が好きなのに、現場の実務が今まで通り出来なくて達成感がない。
・会議の報告・提案資料作りに追われて自分の本来の業務が疎かになっている感覚がある。
と自己肯定感が低くなり、「組織にいる自分に違和感がある」という状態が続きました。
また、「この古い組織が悪い」と憤ったり、逆に諦めてしまい冷めたこともあります。そんな中で一冊の本に出合いました。それが『冒険する組織のつくりかた「軍事的世界観」を抜け出す5つの思考法』という本です。著者の安斎勇樹さんが組織について解説していく中で、私の今のモヤモヤを言語化してくれたフレーズがあります。それが、
・組織が求める「役」をうまく演じようとすればするほど、「組織人」になりきれない自分が耐えられなくなるのかもしれない。
・「なぜこの組織でがんばり続けないといけないのか?」がよくわからなくなる。
・会社に対する「ちぐはぐ感」は、人から意欲を奪い。職場全体になんとも言えない停滞感を生み出す。
・だから「組織人なんかになりたくない!」
これらの言語化をしてもらい、「そうなんだよなあ」と気持ちを落ち着けながら読み進めていくと、私が感じていた違和感は「働く個人が持っている世界観」と「組織に蔓延している世界観」のズレであることにたどり着きました。管理者の立場となった私は、改めて自分の所属する「組織の世界観」に触れていく場面が多くなりました。数字を求められる場面がより多くなり、対人援助職である個人の私には、そこがまるで軍隊にいるような景色で、あたかも戦争をするかのように仕事をするような感覚に陥りました。この軍事的世界観に私は飲まれていたのだと振り返ることが出来ました。
この軍事的な価値観に違和感を覚える理由は、「会社中心のキャリア観」(会社のために何をするべきか)から「人生中心のキャリア観」(幸せな人生のためにどうありたいか)にシフトする、私を含めた今の人々の価値観の変化に起因していきます。そして益々この変化は進み、働く人々の違和感は顕在化していくことが想像できます。
私はこの立場を担うようになり、見える範囲と影響を及ぼせる範囲が少しだけ広がったことで、組織に蔓延する軍事的な世界観だけでは、組織から人が離れていく状況を改めて感じ取ることになりました。この視点により、私が担うソーシャルワークは変化してきました。それは、ミクロ(個別)から、メゾ(組織)を行き来するソーシャルワークです。
そう捉えてみると、私自身、今だから・この組織で「冒険的」な試行・挑戦ができるかもしれません。私なりに、この『冒険する組織のつくりかた』を読み進め、自分をアップデートして行こうと思います。