「生き辛さを支える」ソーシャルワーカーの相談室

自分の気付きと振り返り(32)

 
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現在は医療機関で医療ソーシャルワーカーとして10年以上働いていおります。相談援助職の国家資格である「社会福祉士」の資格を持ち、介護保険制度のプロである「介護支援専門員」の資格も生かし、医療と福祉の両面で、生活すること、生きること、暮らすことのお手伝いを行っています。 中々人に言い辛い「お金にまつわること」を始めとすることや「社会保障制度」の活用の仕方や、「介護サービスのこと」「病院の選び方」に関わるアドバイスが可能です。 また「医師・看護師とのコミュニケーションの取り方」で中々自分の言いたいことが伝わらない一方通行な言われ方・やり取りをした経験はありませんか?医療職種の考え方・言葉の中に何が含まれているのか、紐解くお手伝いも得意です。 様々な公的制度や対人コミュニケーションを円滑にするポイントを探し、暮らしのお手伝いになれる「相談員」としてご活用ください。 また、気軽に趣味の投稿も備忘録として増やしていきます。

日頃の仕事での気付きや、本やメディアなどの言葉で自分に引っかかった事を自分の言葉を追加して、備忘録的に書き留めます。

今回の言葉は【自分を「研ぐ」事と「削る」事は違う】というものです。

仕事をしていく中では、日々様々な課題に直面し対応をしていかなければいけなくなります。自分の対応できる範囲をより多く、多岐に渡るように技術や知識を付けていく事も重要になります。「自己研鑽」や「リスキリング」という言葉も広く使われるようになりました。

私は昔、間違った「自己研鑽」を多くやってきました。自分を過度に奮いたたせ、様々な研修や勉強、活動で自分の自由な時間をそこに注いでいました。その原動力になっていたのは「自分に自信が無い」事でした。自身が無いからこそ、研修などで自分の時間を埋め、知識を付け、今よりももっと先へ、今よりももっとマシな自分へ行けるようにと追い込んでいたように感じます。

自分を追い込む事で結果を出していた成功体験は、自身がスポーツをしていた事に起因します。日々のトレーニングはもちろんのこと、人よりも多く結果を出すために、人よりも多くの時間を練習に注ぐようにていた事で、ある程度自分が望む結果もついてきました。

私はこの一つの成功体験が、「自分を追い込む頑張り方は成果が出る」と思い過ぎていました。自分だけが頑張るこのやり方だけでは、短期的には上手くいく事になっても、長期的には限界が来る事を、その時は知らずにいました。

今振り返れば「馬鹿だなあ」と自分に言ってあげられますが、その時は周りの言葉は自分には受け入れる余地すらありません。結果的に仕事を自分の中で処理しきれなくなるほど抱え、オーバーワークが恒常的になり、結果的に身体も心も一時的に動かなくなりました。自己研鑽のつもりだったものが、身を削る行為になり過ぎ、自分が折れてしまった事にやっと気が付けました。

これらの経験から、「自分を育てる」という事を前提に、「自分を磨く」という事をしなければ「自分が折れてしまう」という結果に繋がります。これからも自分という木を、太く折れにくく育てられる様に、努力の方向性を間違わないようにしたいと改めて振り返りました。

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現在は医療機関で医療ソーシャルワーカーとして10年以上働いていおります。相談援助職の国家資格である「社会福祉士」の資格を持ち、介護保険制度のプロである「介護支援専門員」の資格も生かし、医療と福祉の両面で、生活すること、生きること、暮らすことのお手伝いを行っています。 中々人に言い辛い「お金にまつわること」を始めとすることや「社会保障制度」の活用の仕方や、「介護サービスのこと」「病院の選び方」に関わるアドバイスが可能です。 また「医師・看護師とのコミュニケーションの取り方」で中々自分の言いたいことが伝わらない一方通行な言われ方・やり取りをした経験はありませんか?医療職種の考え方・言葉の中に何が含まれているのか、紐解くお手伝いも得意です。 様々な公的制度や対人コミュニケーションを円滑にするポイントを探し、暮らしのお手伝いになれる「相談員」としてご活用ください。 また、気軽に趣味の投稿も備忘録として増やしていきます。

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