自分の気付きと振り返り(119)「価値と倫理は態度で示す」
日頃の仕事での気付きや、本やメディアなどの言葉で自分の心に留まったもの、自分の振り返りの言葉などを取り上げて、備忘録的に書き留めます。
今回の言葉は「価値と倫理は態度で示す」というものです。

ソーシャルワーカーとしての「価値・倫理」というものを、私は今も自分の言葉で表すことが難しいと感じています。対人援助職として価値や倫理が「大事」であることはもちろん理解をしていますが、その概念が自分の日常業務に落とし込めるようになるまでには、まだまだ私自身の修業が足りていません。しかし、「今の私」が表現できる事から始めてみようと思います。まずは私の言語化からです。
いわゆる教科書的な表現であれば、ソーシャルワーカーの価値は「人権の尊重」を基本にする考え方、判断の土台のようなものと解釈されています。また、ソーシャルワーカーの倫理についてですが、こちらも教科書的には「価値をもとにした行動のルールや実際の支援で守るべき基準」であると解釈されます。バイスティックの7原則などが代表例です。
これらの言葉では、何だか漠然としており、わかるような、わからないような、というのが私の感覚です。今の私が実務を通して「価値」や「倫理」を肌感覚で捉えると、「専門職としての関わりでクライエントにとって感じが良く、居ると安心出来る」という状態や対応ではないかと考えます。
感じの良さを形作るものはいくつもありますが、まずはクライエントにちゃんと向き合っている事が必要です。そして、クライエントに関心を寄せ、否定せずにクライエントの価値観をきく。一方でクライエントの御用聞きをすることではなく、多角的なニーズを捉え、解りやすく伝え、最終的な自己決定を促し、生きる事・暮らすことが主体的になれるように支えること。これら一連の行動が価値と倫理であると、今の私は表現をします。
これは決して、万人に当てはまる絶対の表現ではありません。上記のような言葉でしか私はまだ言語化できていませんが、これからの仕事を通して、もう少しすっきりと自分の言葉に出来るように積み重ねていきたいと思います。
私たちが大切にしたい価値・倫理は、クライエントや支援者のチームメンバーには基本的に見えるものではありません。ですが一部でもしっかり伝わることがあります。それは「態度」で示せた時だと思っています。価値や倫理を大切にする時は、私たちがクライエントを大切にしている時です。だからこそ私は、今回の言葉である「価値と倫理は態度で示す」を心がけてクライエントに向き合いたいと思うのです。