自分の気付きと振り返り(120)「私は敵ではないと伝えるインテーク面接」
日頃の仕事での気付きや、本やメディアなどの言葉で自分の心に留まったもの、自分の振り返りの言葉などを取り上げて、備忘録的に書き留めます。
今回の言葉は「私は敵ではないと伝えるインテーク面接」というものです。

対人援助職として仕事をしていくと、様々な方に日々出会います。その中で、私も対応がし辛い方や、対応し辛い」状況に陥る場面も数多く経験してきました。そのような状況には、総じて支援者に対して「怪しんでいる」「不安に思っている」「敵対している」というような、負の感情を持っている場合が多いのかなと感じています。
初対面でクライエントに初めから信用してもらえる事はありません。信用してもらえるように、私たちソーシャルワーカーはクライエントに向き合って態度で示していく必要があります。クライエントへ「はじめまして」を伝える「インテーク面接」は特に重要です。ここで躓いてしますと、感情のこじれも相まって、お互いに辛くなってしまう場面が生まれます。
私はインテーク面接の際に肝に銘じていることがあります。それは「私はあなたの敵ではない」ということが、相手に少しでも伝わっていることを確認する面接にするということです。
クライエントとして目の前に来る方々は、当然様々な期待や願いを話してくれることがあります。そこには、生きる力としての希望を口にして頂くこともあれば、現実を直視出来ず悲観から生まれるものもあります。制度上、または物理的、科学的、金銭的、社会的に全てが叶わないこともあります。それでも今、私の目の前にいるクライエントやその家族が感じることを切り捨てず、「そう願いたい、思いたい程の気持ちである」という事実に触れていくようにしています。ここから始めないと「折り合い」の付け所を一緒に探していくことは難しいかなと私は思っています。
クライエントに「敵ではない人」と認識してもらうことで、伴走者としてのソーシャルワーカーは、クライエントの傍らに居ることを許されます。この事実を再認識して、これらンテーク面接から続く一連の関係性作りは、経験を重ねても緊張感を持って丁寧に向き合っていきたいと振り返りました。